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待ってろ東京五輪/ハンドボール「土井レミイ杏利」の金言

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.10 20:00 最終更新日:2020.08.10 20:00

待ってろ東京五輪/ハンドボール「土井レミイ杏利」の金言

 

 東京五輪開催を信じて……日の丸戦士たちの、ブレないメダルへの思いとは--。アスリートたちが、「1年後への金言」を寄せてくれた。今回は、ハンドボール土井レミイ杏利(30)だ。

 

「延期と聞いたときは動揺しましたけど、振り返れば、中止にならなくてよかった。

 

 

 ハンドボールのようなマイナー競技にとっては、五輪本番までが、競技をマスコミなどに露出できる期間。強化という点でも、日本は若いチームですし、より熟成させるための時間ができたと考えれば、けっしてマイナスなことではないと思います」

 

 ハンドボール男子日本代表・主将を務める土井は、延期について、最悪中止という選択もあったことを考えれば、妥当な判断と前向きにとらえている。そんな彼は、みずからを「筋金入りのポジティブ」と評する。

 

 土井のポジションは左ウイング。左サイドからカットインし、滞空時間の長いジャンプからキーパーの逆をついて決めるシュートが武器だ。

 

 4月、日本代表の合宿中に緊急事態宣言が発出され、合宿は中断。その後約2カ月間、体育館などが使用できずに自宅待機を強いられた。6月半ばになってようやくチーム練習を再開できるまでになったが、今後に不安がないわけではない。

 

「しばらく実戦練習から遠ざかっていたので、いまはボールを投げる感覚を取り戻しているところです。

 

 ただ、それ以上に気になるのは、世界では感染者が増えつづけている地域がまだあるということ。やはり、いちばん大事なのは人の命。日本だけが収束しても、五輪が開催できるわけではないですから……」

 

 動画配信サイトTikTokを日々更新し、いまやフォロワー数は90万人超え。愛称「レミたん」の名とともに、にわかに注目度が上がっている。カメラを向けると、茶目っ気ある表情を浮かべるなど、サービス精神も旺盛だ。

 

「TikTokを始めたのは、ハンドボールを認知してもらい、会場に来てくれる人を増やしたかったから。ただ、興味を持ってもらっても試合がないと……。だからこそ、少しでも早い収束を願っています」

 

どいれみいあんり
1989年9月28日生まれ フランス人の父と日本人の母の間に仏・パリで生まれ、千葉県で育つ 181cm80kg 日体大を卒業後、フランスの2クラブで6年間プロとしてプレー。2019年の、帰国後は大崎電気に所属

 

取材&文・栗原正夫

 

(増刊FLASH DIAMOND 2020年8月20日号)

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