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山本昌、世界最速ラジコンに「こりゃ、ラジコン界の金本知憲や」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.09.12 06:00 最終更新日:2020.09.12 06:00

山本昌、世界最速ラジコンに「こりゃ、ラジコン界の金本知憲や」

「KRATON 8S」という実車の5分の1サイズのラジコンを抱える山本氏。値段は約15万円

 

 日本では知られていない、“世界最速ラジコン” があるという――。そんなラジコンがあるなら、絶対に遊んでみたい! 本誌は、球界一の “ラジコンマニア” として名を馳せる、元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の山本昌氏(55)とともに、その性能を徹底検証した。

 

 

「このパワーはすごい! ラジコンはやっぱり楽しいね」
 ヴォン、と唸る巨大なマシンを前に満面の笑みを浮かべる山本氏。

 

「ラジコンを本格的に始めたのは、ヒジを怪我して時間ができた1995年です。それから25年続けている趣味ですよ。総額で、1000万円ぐらいは使ったんじゃないかな(笑)。でも、ラジコンという息抜きがなければ、50歳まで現役ではいられなかったと思います」

 

 ラジコン愛を語る山本氏は、その腕前も一級品だ。

 

「野球だって負ければもちろん悔しいけど、全身を使うスポーツだから、体格差など仕方ない要因がいろいろありますよね。でもラジコンは、指先だけですよ。指先だけなのに負けるって、めっちゃ悔しい(笑)。

 

 2002年に、全日本選手権で4位になったことがありますが、その後ラジコンカーのレギュレーションが変わってしまいました。昔のマシンに慣れていた僕は、最下位近くまで落ちました。でも今は、盛り返していますよ! これからは、全日本選手権で上位に入って、世界選手権に挑戦したいと思っています」

 

ラジコンの詳しい性能を山本氏に説明する杉山氏(左)

 

 今回、山本氏が操縦するラジコンは、そんな彼ですら知らない英国のラジコンメーカー「ARRМA(アルマ)」のもの。日本でも数少ない「ARRMAラジコン」所有者の杉山敦氏(42)が、その魅力を語る。

 

「この『ARRMA』は、日本ではほとんど知られていませんが、アメリカではラジコン界で随一の人気を誇ります。コンセプトは “タフで速い”。実際、僕の持っているオンロード用の車は、最高で時速160km出ます。

 

 日本のラジコンはコースを走って順位を競いますが、アメリカで開かれる『ARRMA』の大会は、“飛距離” を競うんです。ハイスピードで急な上り坂を突っ走り、そのままジャンプ。20mぐらい平気で飛びますよ」

 

 リモコンを手渡された山本氏は、夢中になってラジコンを操縦。あまりにパワーがあるため、ドリフトするたびに、タイヤが弾き飛ばす砂利が本誌記者に当たる。それが、アザができるかと思うほど痛い。

 

「速度もパワーも、ものすごいね。でも、いちばんびっくりするのは頑丈さですよ。どんなにクラッシュさせても、ぜんぜん壊れない。グリップもサスペンションも、大人が楽しめる専門的なラジコンだね。日本でも人気出ますよ」(山本氏)

 

 だが、残念なことに、現状では日本の店では手に入れることができない。

 

「個人輸入で、海外から買うしかないんです。僕自身が販売代理店を開けないか、挑戦しています。値段は、サイズにより5万~15万円ほど。追加のパーツは不要なので、買ってすぐに楽しめます」(杉山氏)

 

 山本氏も興奮気味に語る。

 

「友達とみんなで走らせたら、気持ちいいだろうね。頑丈でパワーがあるから、これはさしずめ、ラジコン界の金本知憲選手だ!」

 

 読者諸兄も “アニキ” を1台いかが?


(週刊FLASH 2020年9月22日号)

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