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白鵬&鶴竜、協会が恐れる史上初「2横綱同時引退」再活躍が鍵

スポーツ 投稿日:2020.09.23 20:00FLASH編集部

白鵬&鶴竜、協会が恐れる史上初「2横綱同時引退」再活躍が鍵

2018年、モンゴル相撲イベントで2人並ぶ白鵬と鶴竜

 

 9月13日に初日を迎えた大相撲9月場所は、白鵬と鶴竜の両横綱が休場する、異例の幕開けとなった。複数の横綱が初日から休場というのは、1983年5月場所での、北の湖・千代の富士の休場以来、37年ぶりのことだ。

 

 白鵬は2場所連続16回目の休場で、鶴竜は2場所連続17回目の休場。角界関係者の間では、怪我に悩まされる両横綱の「 “同時引退説” が囁かれている」という。

 

 

 ある角界関係者は、「2人とも35歳を迎え、年齢的にはいつ引退してもおかしくない。タイミングが合えば『2横綱同時引退』は、ありえる」と話す。

 

「しかし協会にとって、それは最悪の事態。横綱は大相撲の象徴的存在です。2横綱が同時に引退して、横綱が不在になることだけは、協会としては絶対に避けたい。その場合、横綱昇進が待望されている大関・朝乃山を無理にでも “ピンチヒッター” にする、というシナリオまで囁かれています」(角界関係者)

 

 横綱の条件は、「大関の地位で2場所連続優勝、またはそれに準ずる成績をあげた力士」というものだ。

 

「『準ずる』というところがポイントです。1986年、千代の富士だけという “1人横綱” の状態を解消するために、優勝経験のない双羽黒が横綱になりました。

 

 2横綱が同時に引退するようなことになれば、相撲協会の意向次第では、多少 “甘い” 判断をしてでも、朝乃山を横綱にすることがありえます」(同前)

 

 実際のところ、2人のけがの具合はどうなのか。

 

「鶴竜の休場理由は腰椎分離症で、来場所には復帰が見込まれています。一方の白鵬は、右膝のじん帯損傷による手術。白鵬の方が重症で、復帰は早くても来年の初場所となる見込みです。

 

 怪我明けから本場所に復帰し、そこでの活躍を花道に引退するということになれば、2人の引退タイミングはずれるでしょう」(同前)

 

 ある大相撲担当記者も「両横綱とも、すぐに辞められない事情がある」と話す。

 

「鶴竜は、年寄名跡を取得するための条件である日本国籍をまだ取得していません。

 

 一方、白鵬は、すでに内弟子をとっており、引退後は自分で部屋を持つ意向です。その場合、師匠から宮城野部屋を引き継ぐ形ではなく、優勝44回の実績で『一代年寄』を認めてもらい、『白鵬部屋』を起こすつもりなんです。

 

 ところが、これまでの問題行動や取組内容から、『白鵬は、一代年寄にはふさわしくない』という懐疑的な意見が、相撲協会の内部には多いんです。それどころか、通常の年寄株を継がせることにすら、批判的な声も出ています。このまますんなりと、親方になれるとは思えません。

 

 だから白鵬としては、どうしても、もう一度土俵にあがり、こうした相撲協会内部の声を黙らせる活躍をする必要があるのです」(同前)

 

 いくら「史上初の珍事」とはいえ、2横綱同時引退はファンとしても見たくない。

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