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野村克也とホリエモンの共通項「情報やデータは徹底活用せよ」

スポーツ 投稿日:2020.11.04 16:00FLASH編集部

野村克也とホリエモンの共通項「情報やデータは徹底活用せよ」

写真・AFLO

 

 プロ野球界で、選手として三冠王、監督として日本一3度の功績を残した野村克也さんが亡くなったのは2020年2月。亡くなった直後に対談の予定が入っていた堀江貴文氏は、「残念で仕方なかった」という。そんな堀江氏が、敬愛する野村監督との共通項を明かす。

 

 

 

 実は、僕が野村さんと初めて会ったのは、2004年「球団買収(近鉄バファローズ)」をはじめとする「プロ野球界再編」騒動のとき。
僕たち「仙台ライブドアフェニックス」は球界への「新規参入」に手を挙げた。ロジャー・クレメンス投手(当時・アストロズ=メジャー・リーグ通算354勝)も六本木ヒルズに来て「一緒にやろう!」と言ってくれていて、獲得の手はずを整えていた。

 

 そんなプロセスの中で、野球関係者から「監督候補」として野村さんを強く推薦された。もう、いまはなき赤坂プリンスホテルのスイートルーム。2人で3~4時間、極秘裏に会談した。

 

 野村さんと僕。一見、かみ合いそうにない「ミスマッチ」な2人。だが、僕の本をつくったことがある編集者、僕の本を15冊以上読んだ野球記者は、口をそろえて言う。

 

「2人とも情報やデータを活用して、合理的です。言葉の表現こそ違えど、『思考の方向性』は驚くほど合致していますよ」

 

 僕は寝食を忘れて、好きなことにはまる。全身全霊をそこに捧げる。すべてを捨てて「夢中」になる。普通の人はすべてを捨てない。野村克也さんもそうだったと聞いている。そこが最大の「共通項」だ。

 

 今回、僕と野村さんとの共通項を考察することが、読者にとって必ずや有益な機会になると確信している。具体的に見てみたい。

 

 いまさらながら、野村克也さんは選手時代に「三冠王」、監督としては「リーグ優勝5度、日本一3度の名将」。王貞治さんや長嶋茂雄さんと並び称せられるプロ野球界屈指のレジェンドだ。

 

 野村さんのことは改めて編集者や野球記者から聞いている。

 

「一見かみ合うところがなくて『ミスマッチ』のようですが、その実、『思考の方向性』が驚くほど合致していますよ。
 まず「IT」と「ID」。お互い、情報やデータを活用するところ。

 

 IT(Information Technology=情報技術)と、
 ID(Important Data=データ活用・重視)野球ですね」

 

 改めて僕がIT業界に足を踏み入れた「きっかけ」を話そう。小学校5年生(1983年)のときに公開されたアメリカ映画『ウォー・ゲーム』でコンピュータのことを知り、中学合格祝に日立のパソコンを両親に買ってもらったのが始まりだ。

 

 さらに中学2年生のとき両親に20万円を前借りし、新聞配達で得たお金での返済を約束して、2台目のNECパソコンを購入した。その後、大学時代の1994年、コンピュータ系ベンチャー企業でアルバイトを始めた。

 

「ウチの会社のホームページをつくってほしい」

 

 仕事先で依頼されて出会ったのが、黎明期の「インターネット」だった。何のことか全然わからなかった僕は、書店で関連本を買い漁り、貪るように読んだのだ。

 

「近い将来、インターネットが全世界に革命を起こす!」

 

 そう直感して大興奮で手が震えたのを、いまでも鮮明に覚えている。それからほどなく、大学在学中に起業した。

 

 では野村さんはどうだろう。きっと野村さんならこう言うはずだ。

 

《私が「データ」に接したきっかけ。プロ4年目にホームラン王となり打率3割を打ったあと、打率2割5分前後で2シーズン低迷。プロ野球選手にとって「打率3割」を打てるか否かは雲泥の差です。

 

 プロ野球には「選手の給料査定係」の役割の人がいて、その尾張久次さんというかたが、毎試合の流れをまめにスコアブックにつけていました。

 

「相手ピッチャーが自分に投げてきた球種とコースを、毎試合後教えてもらえますか」

 

 いただいた記録を自分で分析すると、驚くべき結果に気づいたのです。

 

「2ボール0ストライクになると100%、インコースにシュートが来ない」(そのカウントではアウトコースにヤマを張れる。来る球がわかれば打てる!)

 

 もう1つ。私のファンだというお医者さんが、「最後の4割打者」テッド・ウィリアムズ(レッドソックス。41年打率・406、三冠王2度)の著書『打撃論』を、ファンレターと一緒に送ってきてくれました。

 

 差出人の名前も住所も書いてない。コピーがない時代だからガリ版刷り。しかし、その中のさりげない一文が野球人生を変える「大ヒント」になったのです。

 

「ピッチャーはキャッチャーのサインを見終わったとき、ストレートを投げるか変化球を投げるか決めている。よく観察すると小さな変化になって出ている」

 

 目から鱗が落ちる思いでした。「変化」とは、要は球の握りや投球フォームの「クセ」のこと。昔はグラブで球の握りを隠していなかった。両手を離したまま投球モーションに入っていたので、球の握りが丸見え。つまり、注視すれば投げる球種がわかったのです。

 

 人間は覚える能力もあれば、忘れる能力もある。だから、自分が野球をやっていく上で生きる情報は、メモを取ってデータとして残しておこう。そう決意しました。》

 

 ここで結論を示すなら、こういうことだ。

 

 堀江の「IT」と野村監督の「ID」。語呂はともかく、両者の原点は「情報やデータの徹底活用」なのだ。

 

 

 以上、堀江貴文氏・野村克也氏の新刊『夢中力』(光文社新書)をもとに再構成しました。ITと野球。まったく異なる分野で活躍する2人の共通項とは?

 

●『夢中力』詳細はこちら 

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