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元「ドラ1」選手5人が明かす“裏特約”…1軍確約に実家のリフォームも

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.19 06:00 最終更新日:2020.11.19 10:05

●裏金全盛期は5億円なんか安い方で……

 

 そして、同年のドラフトで、横浜ベイスターズが自由獲得枠で指名したのが那須野巧氏(38・横浜→ロッテ)。横浜は一場氏から那須野氏獲得へと方針転換したわけだ。だが、ここでも「裏金が動いていた」と、那須野氏が明かす。

 

「球団が裏金を出すって言うから、もらっただけなんですけどね。一場が入るときに、ああいうことになって、僕は入って3年めに内部告発で、裏金問題が発覚したんですけど、僕らが入る前の先輩方や、当時の巨人はもっとエグかったという話を聞きました。

 

『どこの球団も、裏ではやってるんだな』と、みんなわかっていたと思いますけどね。でも、僕は横浜のスカウトにお世話になってましたから、恩返しで入ったんですよ。横浜も、あのころは弱くてずっと最下位だったんで、けっしてお金だけで選んだわけじゃないんです」

 

 那須野氏が手にした契約金は5億3000万円。破格の契約金ではあるが……。

 

「もし、一場が巨人に入団していたら7億円とか8億円とか、もらったんじゃないですか。当時の巨人なら、それくらい出していたと思いますよ。

 

 巨人は当時、4巡めで僕を指名すると言ってくれました。一場と野間口(貴彦、2012年に契約金7億円で巨人に入団したと報道された)が決まっていて、自由枠 “3人め” の扱いで、僕が候補だと。

 

 栄養費問題が発覚して、一場を獲れなくなって枠が空いたときも、巨人から連絡が来ました。でも、横浜で決まっていたし、自分の(逆指名の)権利を使いたかった。しかも、巨人はあんまり好きじゃなかったんで断わったんです」

 

 愛甲氏も、あのころは異常だったと指摘する。当時、派手に “実弾” を飛ばしていたと噂されていたのは、巨人とダイエーホークス(当時)だったが、「各球団とも裏金が常態化していた」と明かす。

 

「裏金全盛期は、逆指名制度が始まって以降ですよ。那須野の5億円なんか安いほう。高橋由伸や阿部慎之助、小久保裕紀のときは、もっと大きい金額が動いたって話ですから。

 

 阿部は本当は西武に決まっていたけど、巨人が引っ繰り返した。お父さんを説得して落としたって話だそうです。由伸も、本命はヤクルトだったのを、巨人が引っ繰り返しましたからね」

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