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岩村明憲“生涯年俸29億円”元大リーガーが「養育費不払い」隠し子を見捨てた通告書

スポーツ 投稿日:2021.02.02 06:00FLASH編集部

岩村明憲“生涯年俸29億円”元大リーガーが「養育費不払い」隠し子を見捨てた通告書

2015年、交際時にMさん(左)の友人が撮影したもの

 

 56%。全国の “母子家庭” で「養育費を受けたことがない」と回答した人の割合だ(「平成28年度全国ひとり親世帯等調査」より)。養育費不払いは、ただでさえ相対的貧困率が高いひとり親世帯を苦しめる社会問題。こともあろうか、元プロ野球選手岩村明憲(41)が、養育費をめぐるトラブルに陥っているという。

 

 

「岩村は1997年にヤクルトスワローズに入団。主力選手として華々しく活躍後、アメリカ大リーグに移籍し、2008年にはワールドシリーズにも出場しました。2014年に戦力外通告を受け、現在はプロ野球独立リーグの『福島レッドホープス』の、監督と球団社長を兼任しています」(スポーツ紙記者)

 

 彼がこれまで野球で得た年俸総額は、29億円以上。その醜聞を『FRIDAY』が報じたのは、2017年のこと。すでに結婚して球団の選手兼監督だったが、愛人と隠し子がいたのだ。

 

「当時、岩村は福島・郡山に単身赴任していました。都内に妻と2児を残したまま、仙台在住でプロのダンサーとして活動する女性と愛人関係に陥り、子供まで作ってしまったのです」(同前)

 

 なんとも呆れた下半身の不始末だが、ともかく世間を騒がせた隠し子騒動は幕を閉じた……はずだった。

 

「経緯はどうあれ、養育費という形で最低限の父親の責任は果たしてくれていました。『認知してくれ』という話からは、ずっと逃げていましたが……」

 

 張りつめた表情でそう話すのは、30代前半の女性・Mさん。かつて岩村の愛人と報じられた、その人だ。1月下旬、都内の喫茶店で待ち合わせた彼女のかたわらには、2人の男の子の姿が。

 

「働きながら、ひとりで子供を育てています。上の子は、前夫とのあいだの子ですが、下の子のパパは岩村さん。彼が息子に会ったのは、私が産院を退院したときの一度だけです。自分の子なのに、抱っこしてくれたことさえないんです」(Mさん)

 

 彼女と岩村は2015年、仙台の居酒屋で知り合い、親しくなった。岩村は、周囲に交際をオープンにはしなかった。

 

「2年ほど交際し、妊娠してしまったんです。『責任を取る』と言うから、私の実家に来てもらいました。親は猛反対しましたが、『責任を取って妻と別れて再婚する』と言う彼を信じたんです。

 

 でも結局は、離婚なんて嘘。『認知だけはして』とお願いしたけれど、まともな返事はありませんでした」(同前)

 

 紆余曲折を経て、養育費だけは毎月20日に20万円ずつ、岩村氏が振り込むことで合意した。ただし、契約書などは交わさなかったという。

 

 ところが2021年1月、Mさんのもとに、岩村の代理人弁護士から、驚きの通知書が届く。それはコロナ禍で収入が減り自身の生活が苦しくなったとして、一方的に養育費の停止を通知するものだった。

 

「話し合う場もなく我が子の養育費を打ち切るなんて、あんまりです。それに通知書には、『養育費としてこれまで1650万円を支払った』とありますが、そんなにもらってない。途方に暮れています」(同前)

 

 養育費問題に詳しい、あおば法律事務所の橋本智子弁護士は、こう語る。

 

「このケースは、典型的な養育費不払いです。Mさんが認知と養育費の支払いを求めるなら、家庭裁判所で審判または調停をおこなうことになりますが、そもそも岩村さん側の社会的地位や財産を考えれば、いくら生活が苦しいといっても、いきなり養育費を打ち切ることは認められないでしょう」

 

 岩村の真意を球団に問い合わせると、本人から編集部に電話があった。

 

――Mさんとのあいだの子を認知しなかったのは、なぜですか?

 

「きちんとDNA鑑定を受けて認知しようという思いはあったが、延ばし延ばしにしてしまった。ただ、彼女の実家で話し合ったときの記憶は曖昧で……。自分が当事者じゃない感覚で、まともな精神状況ではなかったんです」

 

――スター選手だったあなたが、1円も養育費を払えないとは信じがたいのですが……。

 

「すでに1600万円を支払いましたし、コロナ禍で球団も融資頼りの危うい財務状況で……。報酬がゼロの月もありました。もとから僕が浪費家なこともあり、貯蓄を切り崩しながらの毎日で、自分の生活もまわらず、定期的な支払いが難しくなってしまいました」

 

――奥さんとの仲は?

 

「2019年3月に離婚が成立しました。……もちろん隠し子報道が原因です」

 

 岩村はそう、苦境を訴えた。

 

「今は東北復興のためにもと、自分の報酬を返上して頑張っています。彼女とも、あらためて話すべきかもしれませんね……」

 

“金の切れ目が縁の切れ目” というが、切っても切れないのが、親子の縁ではなかろうか――。

 

(週刊FLASH 2021年2月16日号)

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