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古江彩佳&安田祐香、恩師が明かす強さの秘密「すっごい根性持ってます」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.03.05 06:00 最終更新日:2021.03.05 06:00

古江彩佳&安田祐香、恩師が明かす強さの秘密「すっごい根性持ってます」

 

 2021年3月4日開幕の「ダイキンオーキッドレディス」から女子プロゴルフツアーが再開される。

 

 2020年の14試合中10試合で優勝したのが、プロ4年め以下の若手選手。次々誕生するニューヒロインが、コロナ禍に明るい話題をもたらした。

 

「若手のなかでもいきなり2連勝した笹生(優花)、安定したゴルフで3勝した古江(彩佳)、メジャーを連覇した原(英莉花)あたりは今年も1勝はするでしょう。

 

 2020年2勝している申ジエが開幕から3試合出場しないので、優勝するチャンスだといえます。

 

 

 ダイキンは一日上限1000人の観客を入れますが、無観客試合しか経験していない選手たちがどこまで力を出せるのか。

 

 逆に声援で力を出すタイプの選手もいるので、ベテラン勢の逆襲があるのか。今年もおもしろくなると思います」と話すのは日韓のゴルフに詳しいスポーツライターのキム・ミョンウ氏だ。

 

 若手の勢いが続くのか、それともベテラン勢が意地を見せるのか。ますます目が離せない女子プロゴルフツアー。

 

 なかでも期待がかかるのがアマチュア時代を含めると通算4勝を挙げている古江彩佳(20)だろう。彼女の母校はゴルフの強豪校である兵庫・滝川第二高校。

 

 同級生には安田祐香(20)、先輩にはツアー1勝の淺井咲希(22)、堀琴音(24)がいる。同校のゴルフ部で20年、選手を育ててきた角谷真吾監督(54)に話を聞いた。

滝川第二高校・ゴルフ部の角谷監督

 

「アマチュア時代にも1勝しているので、プロになって1勝はするかと思っていましたが、まさかこんなに早く3勝もするとは思っていませんでした。

 

 アマチュアの優勝はフロックではなかった。やっぱり勝つべくして勝って、プロの世界に入った子だなと思いました。

 

 しかも勝ち方がよかった。プレーオフしてもよし、逃げ切ってもよし。試合を見ていて、強くなったな、たくましくなったなと思いました」と教え子の活躍に目を細める。

 

2020年、海外メジャーに初挑戦した古江彩佳

 

■武器は親子で鍛えたブレないスイング

 

 古江は昨年、予選落ちしたのは1度だけ。パーセーブ率、リカバリー率がともに1位と、堅実なゴルフが持ち味だ。

 

「古江のスイングには無理がないので、非常に安定していてボールも絶対に曲がらない。見ていて安心できるゴルフです。

 

 必ずフェアウエーに置ける正確なドライバーを持っていて、ユーティリティにしてもウッドにしても必ずピンに絡んできますよね。

 

 これは確実で堅実なブレないスイングがすべてだと思うんです。そこにはお父さんが、身長153cmしかない彼女のために研究して編み出した本当にフラットなスイングプレーンがある。だからブレないんです。古江は野球でたとえるなら“安打製造機”です」

 

 もうひとつ、彼女の強みは切り替えがうまいこと。前日のミスが嘘のようなプレーを、翌日にしてみせる。

 

「オンオフの切り替えのうまさはピカイチですよ。高校のころは、試合で移動する車の中で大好きな浜崎あゆみを歌ってキャッキャッしてるんですよ。

 

 でも試合会場に着いたら別人のようにゴルフのゾーンに入って集中している。自分のルーティンを持っているし、絶対にブレない気持ちを持っています。

 

 あとね、怪我がない。小さいころに体幹と可動域を鍛えて、怪我をしないようにと、水泳をやっていたんです。高校時代、怪我をしたことは一度もないし、『しんどい』と言ったこともない。

 

『一晩寝たら治る、美味しいものを食べたら治る』と言ってます(笑)。心・技・体、すべてがきれいに整ってるんです」

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