元卓球日本代表・福原愛(32)をめぐる “不倫” & “モラハラ報道が、海を越えて波紋を広げているーー。
3月4日発売の『女性セブン』が、福原と一般男性との “横浜高級ホテル泊デート” をスクープ。他方、同日発売の『週刊文春』は、夫である台湾出身卓球選手・江宏傑(ジャン・ホンジェ、32)から “モラハラ” を受けた福原が離婚を決意した、と報じた。
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当然、これらの報道は2人が活動の拠点とする台湾、そして中国でも大きく取り上げられたのだが、その反応には著しい “ギャップ” があるようだ。香港在住のジャーナリスト・角脇久志氏が話す。
「台湾では、大手紙『自由時報』が福原さんの “不倫デート” を一面で伝えるなど、多くのマスコミがトップニュースとして扱いました。逆に離婚報道については、一番の原因は江さんの姉の、『妖怪大姑(妖怪姉貴)』と言われる “激しい性格” だと報じられています。
2人は、台湾で日本製家電のCMに夫婦で出演するなど、“日台おしどり夫婦” とみられていました。違約金の話題に加え、もともと妻とは収入に格差がある江さんとしては、何としても離婚を避けたいだろうという論調です。
ただし、報道後に台湾の人々を取材した限りでは、『家庭内のプライベートな問題』『どちらが正しいとも間違っているとも言えない』という冷静な反応が多かったですね」
さらに、ある “有名国際カップル” にも飛び火しているという。
「EXILEのAKIRAと台湾の大女優、リン・チーリンですよ。今回の事件を機に、『AKIRAは、リン・チーリンをしっかり愛し、面倒を見なければならない』『(福原が台湾の江を傷つけたのだから代わりに)リン・チーリンがAKIRAに復讐してやれ』なんて盛り上がっています」
一方の中国の報道では、福原の “不倫疑惑” ではなく、もっぱら江の “モラハラ疑惑” が注目されているという。実際、中国のネットを見ても、福原を擁護する声が圧倒的。かたや江の肩を持つ意見は皆無に等しく、むしろバッシングで血祭りにあげられているのだ。
たとえば中国最大のSNS・微博(ウェイボー)。500万人以上のフォロワーを有する福原の元には、3月4日の報道直後から励ましと離婚を勧めるコメントが相次いだ。
《愛ちゃん、離婚をしても悲しまないで。自分を責めたり、我慢したりしないで》
《未来を悲観しないでほしいです。どうか愛ちゃんが笑顔になれる道を選んでください》
さらには、中国プロリーグの遼寧省チームで活躍した福原を「俺らの娘」と呼び、こんな過激なカキコミをするファンまでいた。
《俺ら東北人の娘である愛ちゃんを傷つけやがった台湾男め! これで中国と台湾が開戦する理由ができたぜ》
一方、160万人ほどのフォロワーを持つ江の微博には、福原への “モラハラ” 報道を批判する苛烈なカキコミが殺到している。
《お前は本当に愛ちゃんにふさわしくない。こんなに可愛くて素晴らしいお嫁さんをもらっておいて大事にしないなんて。本当にクズ野郎だ》
《愛ちゃんがいなければお前はテレビにも出て金を稼ぐこともできないし、誰もお前なんか知らない!》
《お前は犬以下の男だ》
まるで、国をあげた “愛ちゃん応援” の大合唱ではないか。中国のネット事情に詳しいジャーナリスト・もがき三太郎氏は、こう解説する。
「 “国家的英雄” といえる中国人の卓球選手もたくさんいる中で、福原愛は現役を引退した日本人にも関わらず、今なお、ぶっちぎりの人気を誇ります。ネットでも『愛醤(アイジャン、愛ちゃんの意)』と呼ばれて、アイドル視されています。
人気の理由はいろいろありますが、ルックスに加え、若くして中国リーグに参加するために海を渡ったこと、巻き舌多めの田舎っぽい東北話(中国の方言)を完璧にマスターするまでになったこと、あるいは『名前が漢字三文字だから中国人と同じで親近感がある』とも言われますね。
もともと中国のファンは、『我らの愛ちゃんを台湾男に取られた』という思いを間違いなく持っていましたが、そこに中台関係が台湾民主化以降最悪の状態にあることも関係し、江さんへのバッシングに拍車が掛かったということでしょう」
激化する中国ネットをなだめられるのは、やっぱり「愛醤」だけ?