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阪神・佐藤輝明、甲子園初ホーマーの“スーパールーキー”にOBたちも太鼓判の「16年ぶり独走V」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.03.10 18:30 最終更新日:2021.03.10 18:30
「アイツは打つよ! あれは、もう何年もプロでやっているような体つきだよ。この数年見た新人で、間違いなくトップの打者だと思うね」
阪神OBであり、野球評論家の岡田彰布氏(63)が、“アイツ” と呼ぶ男。それが阪神ドラ1ルーキーの佐藤輝明(21)である。187cm94kgと、メジャーでも通用しそうな体格から放たれる打球は、まさに規格外なのだ。
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3月10日の広島戦に、6番・三塁で先発出場した佐藤は、本拠地・甲子園球場での初ホームランを放った。同試合で佐藤は、その2点本塁打を含む、3安打の好成績を上げた。そんな彼を、阪神OBたちはどう見ているのか。冒頭の岡田氏が続ける。
「あの長打力は魅力。当然、各球団は左の変則投手をぶつけてくるだろうけど、広角に打てるから対応できそうやね。守備もじつはうまいし、スローイングもいい。彼がいちばん慣れている三塁に固定して、大山(悠輔)を一塁に回してもいいと思っているよ」
広澤克実氏(58)は、「最初は外野(ライト)のほうがいい」と語る。
「彼はNPBで、まだ一本も安打していない新人でしょう。将来的に三塁というのは全然問題ないのですが、まだ一本も打っていない選手を、すでに四番を打っている大山より優先するのは危険じゃないですかね」
練習試合を見て「印象が変わった」と語るのが、赤星憲広氏(44)である。
「プロの投手と対戦して、どこまで対応できるか注目していたんですが、想像以上にバッティングがうまいことがわかった。ゲーム内での対応力もある。ならば、新人といえども使わなあかんでしょ。左で長打を打てる打者が加わってくれたことを考えると、打線に厚みが出ますからね」
江本孟紀氏(73)は、「どこまで首脳陣が我慢できるかが、カギを握っている」と語る。
「バットの出し方も癖がないし、想像以上の逸材ですよ。ただし、オープン戦と本番はまったくの別物。公式戦で打てないとき、首脳陣がどこまで使い続けられるか。
ヤクルトの村上宗隆は2019年にブレイクしたが、打率は.231と安定感に欠けていました。それでも使い続けたことで36本塁打、96打点を記録した。関西のマスコミは早く結果を求めたがるが、それにも打ち勝たなければいけません」
片岡篤史氏(51)も、「使い続ける大切さ」を説く。
「打てる、打てないはあるとは思いますが、使っていかないといけない新人ですね。大卒1年めからバリバリ活躍した選手といえば、元巨人の高橋由伸を思い出しますが、タイプは違えど、匹敵するくらいのものを持っています」
関西ではスポーツ紙の1面を連日のように飾り、“佐藤包囲網” が早くも敷かれ始めているという。
「彼はアイドル好き。いちばんのお気に入りは『ももいろクローバーZ』で、推しメンは高城れに。各社とも、彼女らと会わせようと、争奪戦を繰り広げている」(前出・記者)