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小結・大栄翔、母校に「米0.5トン贈答」後輩は絆のガッツポーズ! 東日本大震災で深まった“伝統”を継承

スポーツ 投稿日:2021.03.17 06:00FLASH編集部

小結・大栄翔、母校に「米0.5トン贈答」後輩は絆のガッツポーズ! 東日本大震災で深まった“伝統”を継承

一月場所で優勝したあと、“公約” どおりに大栄翔から母校・埼玉栄高校に届いたお米。後輩たちはガッツポーズ

 

 じつは大栄翔は、現役の学生でもある “二刀流”。2020年4月、日本大学大学院に入学し、「ファミリービジネス」を専攻している。

 

「稽古の合間に、リモートで授業を受けています。相撲部屋というのは、まさにファミリービジネスで、これからの時代、ちゃんとした経営感覚が必要とされると思うんですよ。自分も、いつかは親方として指導する立場になりたいと思っていますから、しっかりと学びたいですね」

 

 追手風親方のすすめでの入学だというが、もうひとつ、師匠からすすめられたものが。

 

「ウクレレをやってるんです。自粛期間中、親方が始めて、お前もどうだと言われて。まあ、てんで弾けないんすけど(笑)。なんせ指が太いもんで、なかなかコードを押さえられないんですよ。でも、いい音が出ると嬉しいんですよね」

 

 現在は部屋を出て、ひとり暮らしをしている。

 

「部屋にどんどん関取が増えてきて、なんだか追い出されるみたいになっちゃって(笑)。高校でも寮生活でしたし、寂しいときはありますね。結婚ですか? いやいや、自分はそんな相手もいないんで……。今は相撲に集中します」

 

 ゲン担ぎは、意外なもの。

 

「場所中は毎朝、卵かけご飯を食べます。卵って、すごいエネルギーを持ってるイメージがあるんです。小学校のとき、先生が『持久走大会の朝は卵を食べろ』って言ってたので、その影響かもしれないです。

 

 それに、卵かけご飯って腹持ちがいいらしいんですよ。番付が上がると、取組もあとじゃないですか。おなかがすいちゃって(笑)」

 

 大関候補として注目される三月場所、どんな気持ちで臨むのか。

 

「大関なんて、まだ関脇で勝ち越したこともない自分が言えたもんじゃないです。そんな顔(※)じゃないです。高校の後輩の貴景勝関や、同学年の朝乃山関が先に上がってますから、もちろん刺激にはなっていますけど。まずは三役で、結果を出したいと思います」

 

 座右の銘は「積小為大」。小さなことが積み重なり、大きなことになる−−。その実直さで、ひとつずつ番付を駆け上がる。

 

※顔じゃない=相撲界の隠語で「分不相応」の意

 

大栄翔勇人/本名・高西勇人(だいえいしょうはやと/たかにしはやと)
1993年11月10日生まれ 182cm164kg 埼玉県朝霞市出身。埼玉栄高から追手風部屋に入門し、2012年一月場所初土俵。2015年九月場所新入幕、2021年一月場所で初優勝。殊勲賞3回、技能賞1回、金星2個(3月13日時点)

 

コーディネート・金本光弘 


(週刊FLASH 2021年3月30・4月6日合併号)

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