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長渕剛の次男がレーサーになっていた

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2012.03.20 00:00 最終更新日:2016.03.02 13:32

「以前は大反対だった父がいまではコンサートツアーなどの合間をぬってトレーニングなども一緒にやってくれるんです」と屈託なく笑うのは、若手レーサーの長渕蓮(18)。今年高校を卒業し,普通免許を取れる年齢になったばかりだが、英国へのレース留学、全日本カート選手権などの経験を積み、今年から『フォーミュラ・ピローダ・チャイナ』に参戦する。

”コンサートツアー”と”長渕”の名で思い浮かぶ人物……。そう彼の父は、超大物シンガー・ソングライター・長渕剛(55)なのだ。母は女優の志穂美悦子(56)。長渕夫妻の次男として育った芸能界の超サラブレッド。だが彼が選んだのは、意外にもレーサーという道だった。レーサーという夢を意識するようになったきっかけをこう話す。

「’04年の10月10日、鈴鹿でおこなわれたF1を見てからですかね。父は『あのとき連れていったのが失敗だ』と冗談っぽく話しますが、とにかく本気だということをわかってもらうために周りの人にも口添えをしてもらい、根気強く父を何度も説得しました」

当初、レースは危険だということで長渕は強く反対していたが、蓮の熱意に押され「やるからには後悔しないように、やってみろ」と長渕も折れたようだ。サーキットに付き添ってきてくれたのは母・志穂美。それだけに、成績が悪いとよく怒られたそうで「母のほうが厳しい」と蓮は語る。

肝心の成績は’06年に13歳でカートを本格的にはじめると、なんとジュニアクラスのチャンピオンを獲得。”長渕の息子”ということではなく、実力で注目を集めた。良い結果が出せないときには帰宅すると長渕からの手紙が置いてあるという。

「手紙には『負けて悔しがるのは1日だけにしろ。それでも悔しいなら自分の足で走って悔しさを乗り越えろ』といったようなことが書かれてあるんです。あるときには『メカニックやスタッフと本気のぶつかりあいができるようになれ。”なんか違うんだよ”と真剣に喧嘩できるようにならなければ、命がけの勝負はできないぞ』と書いてありました」

「中途半端はやるな!」という長渕流の叱咤を受けながら、彼は夢に向って一歩一歩進んでいる。

(週刊FLASH 2012年4月3日号)

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