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白鵬を直撃! 鶴竜引退は「さみしいよ…」五月場所も休場で引退勧告の “イエローカード”
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.03.30 06:00 最終更新日:2021.03.30 06:00
3月24日、大相撲の横綱・鶴竜(35)が、オンライン会見で現役引退を発表した。腰や左足、右肘などの怪我に悩まされてきた鶴竜は、三月場所を左足負傷のため休場。5場所連続、通算20回めの休場となった。五月場所での再起を誓っていたものの、一転し、現役続行を断念したかたちだ。
一方、もう一人の横綱・白鵬(36)も、右膝の怪我で三月場所を途中休場している。3月19日、都内の病院で内視鏡を使った手術を受け、翌20日に退院した。
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「たいした怪我でなくても、すぐに休場することで力士生命を延ばし “横綱延命” をしようとしたのではないか、といった見方もありました。でも、手術に踏み切らなければいけないほど悪化していたとは、多くの関係者が驚いています」(大相撲担当記者)
実際、執刀した主治医が、「我慢して(取組を)やったら将来は人工関節になり、後遺症が残るという状態だった」と説明するほどの重症だった。
手術から6日後の、3月25日午後。同じ “休場横綱” として鶴竜の引退に何を思うのか、本誌は白鵬を直撃した。足を引きずりながら自宅マンションから出てきた白鵬は、出口にある数段の階段すら、一段一段を踏みしめるように下りてきた。とっさに支えられるよう、松葉杖を持った付け人が寄り添うほどだ。
ーー怪我の様子は、どうですか?
「これから、リハビリに行くところです」
ーー鶴竜が引退しましたが?
「さみしいですね……」
ゆっくりと、そして伏し目がちにそう答えると、白鵬は付け人の運転する車に乗り込んだーー。
白鵬は、次の五月場所も休場し、七月場所に「進退をかけて臨む」とすでに表明しているが、本誌が目撃したような状態では、到底土俵に戻れそうにはないが……。
「白鵬には、どうしても七月場所で復帰する必要があるのです」と語るのは、別の大相撲担当記者だ。
「2020年の十一月場所後、横綱審議委員会(横審)は、休場が多い白鵬と鶴竜に、『注意』を決議しました。そして白鵬の三月場所の休場は、今回、引退に追い込まれた鶴竜と同じく5場所連続なんです。本来なら、横審から『注意』よりも重い『引退勧告』が出されていてもおかしくない。
しかし白鵬は、歴代最多となる優勝44回を誇る大横綱です。しかも鶴竜が引退した今となっては、白鵬が引退すると、横綱不在となります。横綱を狙える大関もいない現段階では、横審も強く言えません」
しかし「七月場所までも休場するとなれば、横審も黙っていません」と続ける。
「間違いなく『引退勧告』が出ます。白鵬は、引退後に親方となるのが既定路線。今後も協会内で生きていくには、『引退勧告』を避けるために、7月に復帰するしかない」(同前)
引退に向け、外堀を埋められつつある白鵬。ドライな角界に対しても “さみしさ” を覚えているのか。
(週刊FLASH 2021年4月13日号)