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女子高生ゴルファー・梶谷翼が日本人初のオーガスタ優勝! 恩師が語る“キャンプテン翼”の闘争心

スポーツ 投稿日:2021.04.07 16:30FLASH編集部

女子高生ゴルファー・梶谷翼が日本人初のオーガスタ優勝! 恩師が語る“キャンプテン翼”の闘争心

 

 世界のトップ女子アマチュアが集まった「オーガスタナショナル女子アマチュア」(3月31日~4月3日)で、梶谷翼(17・兵庫県・滝川第二高)がプレーオフの末に、アジア勢として初優勝を飾った。男子ゴルフのメジャー、「マスターズ・トーナメント」が開催される世界屈指の名門コース、オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブが舞台だ。

 

 

“マスターズの申し子”とも呼ばれるタイガー・ウッズ(45)も、優勝を祝福。ツイッターに「ツバサ・カジタニさん、優勝おめでとう。素晴らしいプレーオフだった。特別な瞬間を楽しんでください」と投稿した。


 本誌は、梶谷を指導する滝川二高ゴルフ部の角谷真吾監督(54)に話を聞いた。

 

ーー優勝は驚きましたか?

 

「朝起きたら、携帯電話のLINEや携帯電話のショートメールに、『おめでとうございます!』というメッセージがたくさん届いていて、それで優勝を知りました。まさか、優勝するとは思っていなかったので、『うえ~!! やった~!!』という感じでした(笑)」

 

ーー彼女のコンディションは、あまりよくなかった?

 

「よくなかったというより、ちょっと心にポカンと穴が空いてしまっていたんですね。というのも、2020年もこの大会の出場権をもらって非常に楽しみにしていたんですが、新型コロナウイルスの影響で大会が中止になってしまったんです。調子もよかっただけに、モチベーションが下がってしまったんですよ。

 

 さらに、12月の初旬におこなわれた『全国高等学校ゴルフマッチプレー選手権』の初日に足首を捻ってしまいまして……。その翌週『全国高等学校ゴルフ選手権特別大会』があり、それでも本人が『行きます!』と言ってくれて、団体戦に出場して滝二を3位に押し上げてくれました。

 

 ただ、精密検査をすると、左足首の靭帯損傷が発覚して、1カ月ほど練習を休むことになってしまったんです。梶谷は新チームのキャプテンなので、その責任感もあったんだと思います。ただ、大きな代償だったかな……と。

 

 もともと、あまり自分を出す子ではなかったので、私がよく声をかけたりいじったりしてたんですが(笑)、キャプテンを務めるようになってから、本当に変わりました。自分から積極的に行動するようになったし、明るくなりました。ひとまわり成長したと思います。まさにゴルフ界の “キャプテン翼” です(笑)」

 

ーー出発直前の彼女はどんな様子でしたか?

 

「大会直前に、春の全国大会(全国高等学校ゴルフ選手権春季大会)があったんですが、惜しくも1打差の2位だったんです。ただ、ショットはすごくよかった。

 

 今大会に向けて出発するとき、闘争心のある、いい目をしてたんですよ。決勝ラウンドに進まないとオーガスタではプレーできないので、『オーガスタを楽しんできます!』と、元気に出発して行きました。

 

 これまでも海外の大会ではいい成績を残していますし、大会が大きくなるほど闘志を見せるんですよ。そうしたら優勝ですから、たいしたもんです。これまでのモヤモヤとした気持ちや悔しさをバネにした結果だと思います。

 

 今大会の優勝で、全米女子オープン(6月開催、米カリフォルニア州)とAIG全英女子オープン(8月開催、スコットランド)のメジャー2大会の出場権を獲得しましたから、“キャプテン翼” がもうひとまわり大きく成長してくれるんじゃないかと楽しみにしています」

 

 梶谷は帰国後、新型コロナウイルス感染症対策のため2週間の隔離があるため、“凱旋帰国” というわけにはいかないが、5月21日から開催される「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」(愛知県)に出場予定だ。

 

 ゴルファーなら誰もが憧れるオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブで優勝を飾り、ひとまわり大きくなったその姿を、日本のファンの前で披露してくれるのを楽しみに待ちたい。

 

写真・UPI/アフロ

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