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松井秀喜が正月帰省で父に語っていた「意味深発言」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2012.06.06 00:00 最終更新日:2016.03.02 12:41
5月29日、ようやくメジャー昇格となったレイズの松井秀喜(37)がホワイトソックスとの”開幕戦”第2打席で、ライトに122メートルの本塁打を叩き込んだ。6月1日にはオリオールズ戦でライトポール際に特大の2号2ランを放った。”ニュー・ゴジラ”の逆襲の始まりだ。
第1号の翌日、松井の父・昌雄氏(70)を訪れるべく石川県に飛んだ。昌雄氏は言う。
「メジャー10年めで、彼自身どうしても上でやりたいと強い意志を持っていた。じつは正月、所属が決まっていないにもかかわらず、今年は珍しく『楽しみだ』と言ってたんです。巨人、ヤンキース時代も含めてそんな言葉は聞いたことがない。昨年1年間、怪我なくできたことで、今年は体調にも自信があるんだなと思っていたんです」
しかしその言動とは裏腹に、契約する球団はなかなか現れなかった。そしてレイズとマイナー契約。結果はなかなか出なかったが「悩んでいる様子はいっさいなかった。『今、すごくいい経験をしている』『メジャーに昇格したら応援に来てほしい』というようなメールはきました」と昌雄氏。
メジャー10年目を「楽しみだ」と言っていた答えが、あの第1号本塁打だった。
「彼はこの3カ月ほど、ある意味地獄を見たと思う。下で若い人たちと汗を流した。過酷な移動もあった。そういうすべてを体験し、それらすべてがバネになって爆発したような本塁打でしたね」(昌雄氏)
スポーツジャーナリストの瀬戸口仁氏は、松井が「運を自ら引き寄せた」と言う。
「レイズに怪我人が出たことも獲得に動いた要因でしょう。マドン監督はエンゼルスでベンチコーチを努め、ヤンキース時代の松井の勝負強さを見てきている。しかも真面目で、練習態度なども若手の見本になる。現在、首位争いをしているチームに彼の経験が必ず役に立つと考え、獲得に動いたんです」(瀬戸口氏)
(週刊FLASH 2012年6月19日号)