−−ホワイトソックス戦で、初めて大谷はメジャーで投手で出場しながら打席にも立ちました。開幕から二刀流が実現すると思っていましたか?
JF「想像していなかったね。二刀流をやるとしても、段階を踏んで準備が整えばやるかもしれないと考えていた。だから、初先発の日にいきなり打者としても出場するとは……」
JH「登板前後は休むという、これまでのルールも撤廃された。そっちのほうが予想していなかった。ジョー・マドン監督もペリー・ミナシアンGMも、大谷に自分のキャリアを自分でコントロールさせると言ってきたけど、その言葉どおり自由にやらせている。そういうところに、監督やGMと大谷の間に、しっかり信頼関係があると感じる」
BB「選手起用について、ミナシアンGMがマドン監督にまかせているところがいいと思う。当時40歳の彼が昨秋GMになったとき、正直、新人GMにこのチームをハンドリングできるのか不安だった。実際、(MLBにおける最高の打者の一人として知られ、エンゼルスで数々の功績を残した)アルバート・プホルス(41)が、10年契約の最終年となる今年5月に退団した際は、経験のなさを露呈したけど、大谷の起用については、マドン監督にまかせている。今のメジャーリーグでは、監督にスタメンを決める権利さえないチームもあるけど、ミナシアンGMは起用に関しては、マドン監督に委ねている。それがいいほうに働いている」
JF「マドン監督としては、去年も可能なら大谷に二刀流をやらせたかったようだ。しかし、監督もエンゼルスでは1年めだったし、大谷の怪我もあってできなかった」
JH「確かに去年の段階で、そういう構想を持っていたし、そんな話をしていた。おそらく、今年のキャンプで大谷の体を見て、最終的に決めたんだと思う。オフにしっかりとトレーニングを積んできたことが一目瞭然だったからね」
取材協力・EIS
(週刊FLASH 2021年6月22日号)