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大谷翔平は「オールスターで本塁打競争に出るな!」と米国人記者が警告「歴代優勝者が後半戦で絶不調に」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.06.22 17:30 最終更新日:2021.06.22 17:30

大谷翔平は「オールスターで本塁打競争に出るな!」と米国人記者が警告「歴代優勝者が後半戦で絶不調に」

6月20日(日本時間21日)、3戦連続となる23号ホームランを放った大谷(写真:AP/アフロ)

 

 エンゼルスの大谷翔平が3年ぶり3度めとなるア・リーグ週間MVPを受賞した。対象となった6月14日から20日までの成績は、まさに圧巻だった。

 

 7試合に出場し、27打数8安打と打率は.296だったものの、8安打中6本が本塁打で打点は9。しかも17日のタイガース戦では先発し、6回5安打1失点で3勝目をマーク。これで通算成績は野手・大谷が打率.272、23本塁打、54打点、10盗塁。投手・大谷が3勝1敗、防御率2.70となっている(2021年6月20日、日本時間21日。以下同)。

 

 

「オールスターのファン投票では、第2回の中間発表がおこなわれ、ア・リーグDH部門でトップを独走しています。117万4069票を集め、2位のJD・マルティネス(レッドソックス)に64万票以上の差をつけており、ファン投票での選出は確実です」(現地記者)

 

 オールスターで期待されるのは、やはり二刀流での出場だが、その前日にはもう一つの “大仕事” が待っている。日本人メジャーリーガーとして初となるホームランダービー(本塁打競争)への出場である。

 

 現行のルールは、オールスター出場選手のなかから8人を選抜し、本塁打の本数を合計3ラウンドで競う。4分間、球数無制限で、途中1回45秒のタイムアウトが可能となっている。1回戦は4組、準決勝は2組で本塁打数を争う。決勝では1分30秒のタイムアウトが追加される。

 

 また、飛距離440フィート(約134メートル)以上の本塁打を2本以上打つと、30秒のボーナスタイムが得られる。本塁打数が同じの場合は、1分間のタイブレークが追加され、それでも同数の場合は、時間制限なく決着するまで3スイングずつ打っていく。優勝賞金は100万ドル(約1億1000万円)だ。

 

 日本のファンとしては、日本人初の優勝を期待してしまうが、じつは懐疑的な声が多いもの事実だ。エンゼルスのマドン監督もその一人である。「いまのホームランダービーは過酷。ただ、力ずくでやめさせることはできない」と難色を示している。

 

「現在23本塁打と、大谷と並んで本塁打数トップタイのゲレーロJr.(ブルージェイズ)は、2019年にホームランダービーに出場し、2位となったが、1回戦、準決勝、決勝で計91本塁打を記録しています。

 

 これは単純計算で12分間で91スイング、じつに7.9秒間に1回のフルスイングをしていることになります。これは相当過酷で、彼は疲労困憊でした。

 

 そして、その後のシーズンでは、長らく不調に陥ったのです。そのことが頭にあるのか、ゲレーロJr.は、今回のホームランダービーには不参加を表明しています」(前出・現地記者)

 

 また、「ホームランダービーへの出場は、フォームを崩す心配もある」とメジャーリーグライターは指摘する。

 

「たしかに、強打者は試合前の打撃練習でポンポンとスタンドに放り込んでいます。ホームランダービーもその延長では? と思われる人が多いかもしれませんが、まったく違います。打撃練習では強くボールを叩くことを念頭に置いておいて、その延長が本塁打になるという考え方。

 

 一方、ホームランダービーでは本塁打を打つことだけを考えているわけですから、フォームも変わってきます。そのため、出場した選手が後半戦で打撃フォームを崩すといったことはこれまでにも多くありました。

 

 じつは10年連続ファン投票で選出されたイチローも、打撃練習ではアベレージヒッターらしからぬ打撃でスタンドインを連発していました。これを知るMLB関係者から何度もホームランダービーへの出場を打診されましたが、フォームを崩すことを懸念し、断り続けたのです」(同前)

 

「Sportico.com」のシニアライターで、40年間以上にわたりメジャーリーグを取材してきたバリー・ブルーム氏も、大谷がホームランダービーに参加することへの不安を口にする。

 

「たしかに調子を崩した選手は少なくない。2005年のボビー・アブレイユ(フィリーズ)、2006年のデビッド・ライト(メッツ)、2012年のマーク・トランボ(当時はエンゼルス)らは、後半戦では前半戦の半分も本塁打を打てなかった。それはホームランダービーの影響ではないかといわれている。でも、主催者側は大谷に出てほしいと思っているだろうね(笑)」

 

 そうした心配の声を、当の大谷本人は「ワクワクしています」とまったく気にしていない。これまでも不可能を可能にしてきた大谷だけに、期待は高まるのだが……。

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