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遅すぎた引退…金本知憲に引導を渡した「男の名前」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2012.09.20 07:00 最終更新日:2012.09.20 07:00

遅すぎた引退…金本知憲に引導を渡した「男の名前」

「われわれ番記者は、今年の引退はないと思っていた。金本さんが涙をこぼすのも、会見で初めて見た」(在阪のベテラン虎番記者)

阪神の”アニキ”金本知憲外野手(44)が9月12日、引退を発表した。’03年のFA移籍以来、チームリーダーとして選手からもファンからも尊敬されてきた金本。世界記録の連続フルイニング出場1492試合はいうまでもなく、引退会見で「連続打席無併殺打記録(1200打席)が誇り」と語ったが、ほかにも数々の記録を打ち立てた。

’10年に右肩棘上筋(きょくじょうきん)断裂の大怪我を負ってからは苦しんでいたという金本。右肩の状態は、昨年よりは改善しているように見えていたが、彼は引退を選んだ。引導を渡したのは、いったい誰なのか。

9月2日、金本は南信男球団社長と会談している。そこで南社長は「進退について考えてみたらどうか」と金本に迫ったという。この言い方は、事実上の引退勧告に近い。金本が「まだ若手には負けない」と主張すると、南社長は「若手と争ってどうする」と一蹴したという。金本は10日ほど返事を保留したようだ。

「金本さんが現役続行を選んだ場合、来季は代打専門になり二軍落ちもあるとの条件を球団が出した、という話もある」(別の虎番記者)

金本が去就に悩んでいた6日、今度は阪神球団初のGMに就任した中村勝広元監督が会見で「来季はディフェンスを中心とした守りの野球」と明言した。右肩の故障以来、守備の衰えが目立っているのは周知の事実。一部スポーツ紙はこれを受け『金本 来季は代打』と報じた。

「代打ならまだできた。だが金本さんのなかに、代打専門という選択肢はなかった」(前出・ベテラン虎番記者)

金本が引退を決断したのは10日のことだった。引退会見の最後、花束を持ってきた南社長と握手をした金本。アニキが抜けた阪神は今後どうなるのか。来季、阪神は11年ぶりに、金本のいないシーズンを戦う。

 

(週刊FLASH 2012年10月2日号)

 

 

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