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阪神・矢野燿大監督 暴言で総スカン、男泣きでファンの心を鷲掴み…指揮官の“感情ジェットコースター”に見えた焦り

スポーツ 投稿日:2021.07.14 13:56FLASH編集部

阪神・矢野燿大監督 暴言で総スカン、男泣きでファンの心を鷲掴み…指揮官の“感情ジェットコースター”に見えた焦り

写真・時事通信

 

 ぶっちぎり首位だったはずが、気がつけば巨人に真後ろに迫られ、激しい首位争いを演じている阪神タイガース。負けられない戦いの連続は、指揮官である矢野燿大監督にも大きなプレッシャーなのは間違いなく、どうも最近感情の起伏が激しすぎる。

 

 7月6日のヤクルト戦5回、自軍の選手がサイン盗みを疑われると矢野監督は激高。井上一樹ヘッドコーチとともに、ヤクルトの若き主砲、村上宗隆選手に対して「ごちゃごちゃ言うな」、「絶対やってへんわ。アホ、ボケ!」などと怒号を響かせた。

 

 

「2塁ランナーの近本光司選手が左手を不自然に動かしたのは事実ですし、2アウト1、2塁という、サインや球種盗みを疑われても仕方ない場面でもありました。村上選手の抗議は正当にも関わらず、それに対する矢野監督の態度はあまりにもひどかったですね」(野球ライター)

 

 熱狂的で、チームが盛り上がれば全肯定の傾向がある阪神ファンも、「矢野監督の暴言は人間として情けない」「あれだけ悪態ついてチンピラみたいな態度を取ると世の中は許さないですよね。阪神の今年のシーズンの潮目が変わったかも……」「心底がっかりした。今年は阪神を応援していたけど、今回の件で無理です」など大炎上状態になった。なかには「関西ではアホ、ボケはそんなにきつい意味合いではない」などの擁護になっていない擁護もあったが、多くのファンは矢野監督を非難。しかし、この件について阪神サイドから明確な謝罪は未だにない。

 

 さらに、7月11日の巨人戦では1-0の完封負けすると、またもや矢野監督は激怒。「今日は向こう(相手投手の高橋優貴)がすごくよかったというふうには見えない」と、負け惜しみからの「今負け越したって最後勝てばいいんだから、それはなにも言えない。いいですか?」と、逆ギレ気味で会見終了。ライバル巨人にやられた虎ファンは、「ほぼ完璧に抑えられたのにこの言い分は負け犬の遠吠えでしかない」「今日も含めて、ずっと好き放題されてるのに何を言ってるんだ」と、さらにヒートアップ。

 

 このまま巨人にまくられでもしたら、矢野監督更迭論が出るんじゃないかと危惧された7月12日の横浜DeNA戦。阪神は9回二死からの劇的な逆転サヨナラ勝ちを決め、矢野監督は「いや、えー…、感動しています」と、目をうるませてコメント。泣きながら嬉しさを爆発させる指揮官を見た阪神ファンの手の平はくるっくるとまわり、大絶賛のコメントがSNS上に大量投下された。

 

「矢野監督の男泣きを見て爺はジーンと感じました」「部下の成功を一緒になって、喜んで涙まで流してくれる最高の上司やん。誰がなんと言おうとも俺は矢野監督を信じてるし、絶対優勝して胴上げされて欲しい」「矢野監督の涙は感動もあったかとは思いますが、苦しい胸の内もあったのではないでしょうか」など、矢野礼賛で大騒ぎ。

 

 一方で、采配に「焦り」が見えるという声もある。7月3日の広島戦では、佐藤輝明、中野拓夢の両ルーキーと、それまで4番を担っていたジェリー・サンズを外して大幅な打線の組み換えを行い、エース西勇輝をぶつけながら1-7の大敗を喫した。この日、2位巨人に1.5差まで迫られ、あわや首位陥落という状況に指揮官は精神的余裕を失いつつあったのだろう。

 

 とはいえ、チームは13年ぶりに前半戦を首位で折り返し、トラキチの声援はますます熱を帯びている。

 

「今年の阪神は、ルーキーの佐藤輝明というロマンの塊の大活躍と、チームの躍進でファンが熱狂状態。しかもここにきて、憎き巨人とのデッドヒートの様相で、さらに過激化するのは間違いない。そろそろ道頓堀川も掃除が必要かもしれませんね(笑)。矢野監督も連日の激戦で相当疲れている様子ですし、今後も試合後コメントで何を言い出すのか、要注目です。それに対する阪神ファンの反応もウォッチしていきたいですね」(野球ライター)

 

 強くても弱くてもネタになる、阪神タイガース。春季キャンプで手応えを得て「優勝宣言」をした矢野阪神は、正念場でしっかりと勝ち切り、今年こそ大望を実現できるか。

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