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大谷翔平 暴騰中“MLBグッズ”への「投資は慎重に」専門家が警鐘「二刀流が続くわけない」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.07.17 06:00 最終更新日:2021.07.17 06:00

大谷翔平 暴騰中“MLBグッズ”への「投資は慎重に」専門家が警鐘「二刀流が続くわけない」

7月13日のオールスター戦で大谷が着用したユニフォームも高騰中だ

 

 大谷翔平の歴史を変える活躍により、“大谷グッズ” の人気も大爆発中だ。

 

 きっかけは6月初旬、今季大谷が試合で着た試合用ユニフォームがMLB公式オークションサイトに出品されたことだった。その値は瞬く間に上がり、最終的には6万100ドル(約660万円・7月16日時点以下同)で落札された。

 

 

 同時に出品され、同僚であり、“メジャー最高の野手” と評価されるマイク・トラウトのユニフォームが1万4800ドル(約163万円)で落札されたことを考えれば、大谷人気がいかに高いかがわかる。

 

 さらに、日本時間7月4日のオリオールズ戦で着用した白のユニフォームも注目の的だった。この試合で大谷は2打席連発の29、30号を放ったばかりでなく、9回裏の好走塁でサヨナラのホームを踏むと、勢いあまってグラウンドに仰向けになって両手を突き上げた。

 

 そのため、首付近は土で汚れていて、ファンにとっては垂涎ものとなっている。これも同サイトに出品されたが、前出のユニフォームの値を上回り、7万1100ドル(約782万円)。入札は日本時間19日午前10時までとなっている。

 

 その人気はまだまだ続く。

 

 オールスターで着用した紺のユニフォームは「パジャマを思わせる」と選手には不評だったが、大谷のサイン入りならまったく話は違ってくる。

 

 日本時間7月14日に始まり、約30時間後の入札数は78と、参加選手のユニフォームのなかで断トツの1位。この時点で金額は、なんと11万10ドル(約1210万円)と、高級車1台分の金額となっている。入札は日本時間22日午前9時が締め切りだが、どこまで高騰するか見当もつかない。

 

 しかし、この波に乗って投資目的で大谷のグッズを狙うのは「待ったほうがいい」と警鐘を鳴らす人物がいる。『開運!なんでも鑑定団』(テレビ東京系)で、長年鑑定士を務めた前野重雄氏だ。その理由を次のように語った。

 

「二刀流での活躍は、すごすぎるんです。不謹慎かもしれませんが、ひとりの人間の肉体があのパフォーマンスのまま、無事に何年も続くとは思えないんですよ。

 

 大谷はいわば急成長中の “ベンチャー企業” と一緒です。今後も安定して成果を出せる可能性がわからないので、私はここから逃げたほうがいいな、と思っているんです。

 

 私は野球選手のグッズについて、投資として考えていますので、常にその選手が『どれだけこの先、大丈夫かな』と考えています。

 

 選手として調子を落とす人もいれば、事件を起こして社会的な評判を落とす選手もいます。そういうことがあると、いきなり商品価値は落ちますからね」

 

 前出の大谷が5試合着用した660万円のユニフォームも、落札を狙わないという。

 

「いまの活躍を見れば、660万円というのは妥当な数字だとは思います。ですが、ウチのお得意様に『660万円だけどどうする?』と聞かれたら『行くべきです』とはおすすめしないですよね。

 

 私は、大谷はいつか二刀流の看板を下ろすと思う。そうすると、660万円より価格が下がる可能性があります。今後、2021年のあのシーズンに着用した “幻の” あるいは “伝説の” ユニフォームというタイトルをつけても、それほど、値は上がらないと思いますね」

 

 安定して値をあげるのは、堅実に結果を出し続ける選手だという。

 

「いわば “長期安定株” ですよ(笑)。王さんみたいに20年も本塁打を打ち続けるとか、ルー・ゲーリックのように、あれだけの数字を積み上げていった、というのはやはりアメリカでも人気は高い。

 

 着々と真面目にやっていた選手のもののほうが、やはり高いですよ。そうした資産株を、僕らはすすめる。継続は力なりという言葉がありますが、その言葉は重いですよ」

 

 それでも “大谷グッズ” を狙う場合、何に注目すべきか。

 

「まず注意していただきたいのは、Tシャツや枕のように球場に行かなければ手に入らないグッズのこと。オークションで高値がつき始めていますが、あれは怖いです。ああいうグッズは、値が高騰すれば、偽造が増えますから。簡単な原価で数を出して売れそうなものとなると、偽造が増えるんです」

 

 そして、「いま手を出すべきグッズは日ハム時代のもの」と続ける。

 

「はっきり言ってエンゼルスのものは、アメリカの投資家よりも日本の投資家が主導してつけている値段です。それに対して、冷静なアメリカの投資家たちが狙っているのは、日ハム時代のものですよ。

 

 みんなが振り返らなくなったものを狙うのは、練れたコレクターです。かといって、もっと古い花巻高校時代のものは狙いません。

 

 なぜならアマ時代のものは値段が上がらないといわれていますからね。ですから日ハム時代のグッズ、そのなかでも特に価値がある入団1年めのものがいいのではないでしょうか」

 

 ちなみに前野氏のスポーツグッズ販売店『流体力学』では、大谷グッズは置いていないという。

 

 ただし、新人時代の日ハムものが出てきたら「手に入れたとしても、売るよりしばらくは寝かしておくでしょう。なぜなら、アメリカで確固たるタイトルを獲ってから売りに出すほうが、高値になりますからね」

 

 大谷には前野氏の予想を裏切る活躍をしてほしい!

 

写真・USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

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