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大谷翔平は大活躍でも…MLB球宴「史上最低視聴率」の“戦犯”はバイデン大統領

スポーツ 投稿日:2021.07.17 08:00FLASH編集部

大谷翔平は大活躍でも…MLB球宴「史上最低視聴率」の“戦犯”はバイデン大統領

写真:時事通信

 

 MLB史上初の大谷翔平の二刀流出場で沸いた、7月13日(日本時間14日)のオールスター・ゲーム。大歓声のなか、大谷は1番・投手として先発し、1回を3者凡退に抑えて勝利投手となった。

 

 前日におこわなれたホームラン・ダービーでは1回戦で敗れたものの、対戦相手のファン・ソトとの競争は再延長戦までもつれこんだ。スポーツ専門局ESPNによると、この1戦の時間帯が最大で868万5000人の視聴者を集め、2017年以来、最高の数字を記録したという。

 

 

 ところが、試合そのものの視聴率は4.5%で過去最低だったと報道されている。

 

 国中が大谷の一挙手一投足に注目する日本と温度差があるとはいえ、史上最年少でMVPに選ばれたゲレーロJr.の活躍など、話題に事欠かない大会だったはずだ。なぜここまで視聴率が落ち込んだのか? いわゆる “野球離れ” が加速した結果なのかと思いきや、実は政治的な理由があるという。

 

「オールスターゲームは当初、ジョージア州のアトランタでおこなわれる予定でしたが、MLBのマンフレッド・コミッショナーが、4月に急遽、開催地をコロラド州のデンバーに変更したんです。なぜ変更したのかというと、3月にジョージア州で成立した新選挙法が、黒人をはじめマイノリティの投票を妨げていると激しく批判されたからです。抗議行動の一環として変更が決断され、バイデン大統領も即座に支持を表明しました」(政治部記者)

 

 従来、ジョージア州は共和党支持層が多く、2016年の大統領選ではトランプ氏が勝利している。だが、2020年の選挙では、民主党のバイデン氏がトランプ氏を下し、1月の上院議員選挙でも民主党が勝利した。その直後、共和党主導によって問題の選挙法が可決されたこともあり、選挙法に対し、共和党と民主党で主張が真っ向から対立する事態になっているのだ。

 

 実際、民主党関係者は「投票時間の短縮」「投票箱の削減」「期日前投票の制限」などが不当だと主張しているが、英BBCのファクトチェックによると、問題が生じないか、または誤認だとされている。また、ワシントンポスト紙もバイデン大統領による投票法批判には間違いがあると指摘している。

 

 MLBによる開催地変更の発表後、アトランタ・ブレーブスは次のような声明を発表した。

 

「アトランタ・ブレーブスは、MLBの決定に深く失望した。ファンたちが私たちの街でこのイベントを見られなくなるのは非常に残念だ。不運にも、ジョージア州の企業、従業員、ファンたちがこの決定の犠牲になってしまった」

 

 こうして、野球の祭典が “政治化” してしまった結果、ファンが離れてしまい、視聴率低迷につながったとの見方があるのだ。真偽のほどは定かでないが、二大政党がしのぎを削るアメリカでは、政治がスポーツ界の命運をも左右するのかもしれない。

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