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皇治“RIZIN敗退”で焼肉バー&フルーツサンド店をオープンへ「もう格闘技でやることはない」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.08.10 10:00 最終更新日:2021.08.11 22:36
6月27日におこなわれたRIZIN大阪大会の1回戦にて、相手の梅野源治へのバッティング(頭突き)行為で注目を集めた皇治。梅野は鼻骨を骨折、皇治も右目を眼窩底骨折した。
試合はノーコンテストとなったが、勝者不在のため、皇治が決勝戦に出場。白鳥大珠と対戦し、判定負けを喫した。
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大会後、皇治は引退をにおわせる発言をした。K-1のカリスマがRIZINに転向してから数カ月経った今、発言の真意と心境について、独占取材した。
ーー自身で格闘家としての目処はすでに立てている?
僕の中で格闘技というのは、みなさんが生活のために仕事をしてお金を稼ぐように、自分も食べていくためです。
なんぼ綺麗事を言っても、お金がなかったら何もできないので、お金を稼ぐひとつの手段として格闘技を頑張ってきました。
けれど、ある程度お金をもちましたし、有名になるという目標も達成しました。格闘技界を盛り上げたいという思いでなんやかんや話題を作ってきたので、ハッキリ言ってもうすることはないのかなと。
K-1からRIZINに転向するっていう普通では考えられないことも、みなさんのおかげで実現でき、強い選手とも大概やってきたので、やることはやった、「引退」かなって思っているところはありますね。
でも、引退することはすごく勇気がいることなんで、全然マイナスには捉えてないですね。
今まで食べていくためにやってきて、お金を稼ぐためならなんでもいいって思ってきたんですけど、今回、初めてお金で買えないものに気づきました。
チャンピオンベルトはお金を払って手に入るものではないですし、実力も買えるものではなく、やっぱり自分の努力でつけなあかんものなんで。
本当に結果が欲しいと思って、自分専用のジムを作ってトレーニングをやってきたんですけど、不甲斐ない結果に終わってしまった。だから、自分がこれまでやってきたことを出し切れてないとは思うんです。
今回、「バッティング」してしまって、試合もノーコンテストになり、“だから” 決勝戦も負けてしまったと言う気はないんですけど、実力を出しきれなかったので「俺はもっと強い」ってところを見せたい気持ちはあります。
でも、やっぱり引退しないとダメなのかなとも思います。まぁ難しいところですよね。ここ数カ月はお金で買えない結果を追い求めていましたね。
ーーバッティングについては賛否両論がありますが?
相手にケガをさせてしまったこと、梅野選手はたくさんの人に支えられてリングに上がってきたのに力を出せずに終わらせてしまったことで、いろいろな人にすごく申し訳ないと思ってます。
ただ、バッティングに関してはそう騒ぐな、と。わざとやったわけでもないし、こっちができるのは梅野選手や関係者に頭を下げることなんで、それ以上のことは、やかましいと。それだけですよ。関係ないものがごちゃごちゃ騒ぐなと。
あと、勝者が報われる世界だと思うんで、自分のことは放っておいて、勝った白鳥選手をもてはやしたれって思ってますよ。負けても主人公になってしまう俺のカリスマ性は罪やなと思いますよ(笑)。
ーーK-1からRIZINへの転向という大きな決断をした理由は?
格闘技界を盛り上げるために、自分は他団体と交流戦したいって気持ちが昔から強くて、それに向けて自分なりにできる一歩だと思ってRIZINに転向しました。
うまくいったかは別にして、他団体のK-1の自分が動いたことでRIZINの選手との試合を見せることができたと思うので、それに関しては一切後悔はないです。
自分が勇気を出して働きかけたことで新しい景色が見られたことは本当によかったと思いますね。
ーーこれまでの格闘家人生を自己採点すると?
ん〜……まぁ60点くらいじゃないですか(笑)。誰よりもお金は稼いだんで。みんな何もないところからスタートするのは一緒ですけど、稼げないって言われていた格闘技界で、ファイトマネーが最初1万2000円やった自分が、億を稼げるようになるまで有名になった。
年収が億を超える選手は少ないと思うんで、いいもんを身に着けたりとか、そういう面を含めて、若い子たちに夢を与えれたかなって思います。
格闘技では自分が日本でいちばん集客があると思っていて、たくさんのファンの方の応援があってここまでこれたので、そういう意味で60点は自分にやれるかなと思ってるんですけど。RIZINで思うような結果が出てないことはマイナスですよね。
ーー今後は、10月に大阪心斎橋に焼肉バーを、さらに兵庫県淡路島にフルーツサンド屋をオープン予定ですが、引退後の準備を着々と進めていますね。
引退する確率のほうが高いと思ってますし、引退はすごく考えてますね。
ただ、RIZINに転向してからひとつもいいところを見せられてないんで、そこが自分の中でネックになってまして。
さらに格闘技界の中で新しいものを得るためにやるべきなのか、第二の人生を始めるべきなのか、本当に考えてます。
今は格闘技とは別の道のほうへ気持ちは向かっています。
たしかに悔しさもありますが、いずれにせよファンのみなさんとともに進んでいきたいと思っていますし、皇治を応援しててよかったなって思ってもらうのが俺の役目なんで、黙って俺についてきてほしいって思います。
アンチの人たちもずっと騒いでついてきてくれたらって思うんで、ファンもアンチもしっかり担いで、自分の人生を全うしていこうと思ってます。