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井上康生「JOC会長は確実」呼び声も…休日の原宿で “高級スニーカー” 選びに没頭30分

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.08.26 06:00 最終更新日:2021.08.26 17:15

井上康生「JOC会長は確実」呼び声も…休日の原宿で “高級スニーカー” 選びに没頭30分

 

「鋭い目つきと筋骨隆々の体つき。オーラがあるので、入店直後から客や店員も気づいてました」(居合わせた客)

 

 8月17日の夕方過ぎ。緊急事態宣言下で、人もまばらな東京・原宿のナイキショップに姿を見せたのは、井上康生(43)だ。

 

 

「ナイキのズームシリーズというランニングシューズを30分ほど見ていましたよ。何足か試着した後、1足だけ購入したみたいです」(前出の客)

 

 東京五輪で日本柔道男子は、史上最多の5つの金メダルを獲得した。その “最強軍団” を監督として率いたのが、井上だ。

 

「じつは井上さんの指導者としてのスタートは屈辱的なものでした。井上さんは、2012年のロンドン五輪で重量級を担当するコーチでしたが、期待された金メダルはゼロでした」(スポーツ紙記者・以下同)

 

 ロンドン五輪後の11月、男子の代表監督に就任した井上は、この雪辱を果たすために改革に乗り出したという。

 

「代表選考する際に実戦過多になっていたため、選手が疲弊していました。その点を見直したうえ、練習方法も量より質を重視しました。

 

 さらに、井上さんはもともと『正しく組んで、一本を目指す柔道』にこだわるタイプでした。しかし世界で戦うために、相手に反則を促すような戦法すら選ぶ『JUDO』を意識したんです。そしてなによりも大切にしたのは選手との対話でした」

 

 東京五輪日本代表を発表する際、井上は「ここまで努力してきた選手のことを思うと……」と、選考漏れした選手を思い、涙を流した。

 

「あの涙こそ、選手と真剣に向き合ってきたことを物語っています。男子73kg級2連覇の大野将平が『これで終わりだなんて……。なんとも言えない。寂しいし、切ない』と、代表選手団との別れに涙しました。

 

 そもそも、柔道は個人競技で階級も分かれているのに、大野選手がここまで愛着を持つほど代表チームをまとめあげたのは、間違いなく井上さんの功績です」

 

 まさに指導者の鑑だ。井上は任期満了にともない、代表監督を退任する。だが今後は、輝かしいポストが用意されているという。

 

「まずは全柔連会長、そして国際柔道連盟会長と、ステップアップするでしょう。本人が目指せば、JOC会長やスポーツ庁長官も確実です」

 

 日本のスポーツ界を背負うべく、これからも戦い続けてほしい。

 

(週刊FLASH 2021年9月7日号)

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