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高梨沙羅 ソチ金メダル大本命でも「着地は”超三流”」の声
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2013.02.21 07:00 最終更新日:2017.01.23 22:16
2月17日、スロベニア・リュブノで開催されたW杯個人第14戦で今季8勝目をあげ、ジャンプで男女を通じて初となる個人総合優勝を決めたスーパー女子高生・高梨沙羅(16)。日本選手の総合優勝は’92-‘93年シーズンでノルディック複合を制した荻原健司以来18シーズンぶりの快挙だ。
ソチ五輪から正式採用となる女子ジャンプ。女子ジャンプのパイオニア・山田いずみさんは、高梨の強みをこう語る。
「無駄な動きが少なく、スムーズに飛び出していくのが特徴。また彼女の場合、身長の伸びが止まったんです。ジャンプはデリケートな競技なので、背が少し伸びただけでも筋力や体のバランスを崩し、うまく飛べなくなることがあります。その意味ではラッキーですね。今のままいけば、ソチ五輪でのメダルは間違いないと思います」
元選手で、ジャンプの解説者としてもお馴染みの竹内元康さんもメダルの有力な候補と認める一人だ。
「テイクオフ(踏切り動作)は、女子のなかでは世界一。動き方と最終的な形が理想に近いし、狂いがほとんどない。どの台でも対応でき、優勝争いができるのは、この理由からです。また空中バランスも素晴らしい。これは幼いころからバレエをやっていたことが好影響を与えていると思います」
高梨に”死角”はないのだろうか?竹内さんは彼女の弱点を次のように話す。
「着地です。そのほかは超一流でも、そこは超がつく三流(笑)。ある程度、着地をするための体の持っていき方はあるけど、沙羅は飛距離が出るので、あまりいじるとほかの動作にも影響してバランスを崩す恐れがある。だから、『テレマークを入れましたよ』とアピールすることが大事。皆さんが思っているほど金メダルは簡単なことではないけれど、彼女が本命であることは間違いありませんよ」
(週刊FLASH 2013年3月5日号)