スポーツ
白鵬 初優勝直後に「ジンギスカンがぶり食い」姿!「小池栄子さん、松たか子さんが好き」と笑う、無邪気な青年だった
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.09.29 08:30 最終更新日:2021.09.29 08:30
「ジンギスカンはモンゴルにないです。どんなものなのか一度食べてみたいと思っていたんです」
9月27日に引退の意向が明らかになった、白鵬(36)。角界の歴史に残る大横綱も、当時は21歳だった。羊肉を料理によく用いるイメージのあるモンゴル出身ながら、このときはまだジンギスカンを食べたことがなかったという。来日6年めにして、初めて“がぶり寄った”感想は……。
【関連記事:日本国籍を取得した「白鵬」父の弔辞で誓った東京五輪への夢】
「ちょっとクサみがあるけど、うまい。羊の肉のクサいのは何だか知ってます? メスや子供はクサくなくて、去勢していないオスがクサいんですよ。意外と知らないでしょ(笑)」
と、まさかのうんちくを交えたものだった。
取材をおこなった2006年6月は、5月の夏場所で白鵬が初の幕内最高優勝を成し遂げた直後だった。大関昇進場所で初優勝と、7月に迎える名古屋場所では「綱獲り」がかかっていた。そこで本誌は、大一番に臨む白鵬に精をつけてもらおうと、ジンギスカン、すき焼き、しゃぶしゃぶといった肉料理を用意したのだ。
名古屋場所の結果は、当時の一人横綱・朝青龍に及ばず「優勝次点」。惜しくも横綱昇進とはならなかった。その後の圧倒的な成績を考えると意外だが、横綱昇進を決めたのは1年後、2007年名古屋場所と丸1年も足踏みをすることとなる。
これまで積み上げてきた幕内最高優勝は45回、幕内通算1093勝は、いずれも歴代1位。だが、この輝かしい歴史を作る前の白鵬の夢はささやかだった。
「一人暮らしもしてみたいし、旅行もしたい。エジプトのピラミッドとかアフリカの本物のライオンとか、世界のいろんなものを見たいね」
無邪気な青年の白鵬は当時、もちろん独身。恋愛話もしてくれた。
「好きなタイプの女性? やさしくて明るくて、背が高くて、ちょっとポッチャリしてるタイプ。小池栄子さんとか松たか子さんを、ドラマ見て好きになった」
取材中に「前より食えなくなりましたね」と言いつつ、本誌が準備していた6人前もの肉をペロリと平らげた白鵬。最後に尋ねられた「綱獲りの確率は?」の質問にこう答えた。
「うん、自信ありますね!」
その後、横綱となり、歴代1位の在位84場所を記録した。とてつもない有言実行だった。