今年9月に入り、「竹原テレビ」は開設以来の総再生回数が1億回を突破した。そこで、本誌は人気、実力ともに格闘技系YouTuberの王者となった竹原に、相内の “更生” を依頼したのだ。
顔合わせ後、竹原が「練習やってるんでしょ?」と尋ねると、相内は少し焦ったように「ここ1カ月やってないです……」と答える。
「あ、そう。じゃあ、ボッコボコにできるね――」
スパーリング前、バンテージを巻く相内に意気込みを聞くと、意外にも素直だった。
「ずっとテレビで見てましたし、雲の上の存在の竹原さんから指導をしていただけるのはとても嬉しく、光栄です。次の試合に向けて、このスパーリングからいろんなことを勉強したいと思います」
まず、竹原は「ミット打ち」から始めた。粗削りだが鋭いパンチを受けながら、相内にパンチの打ち方、足の運び、距離感を丁寧に指導していく。
「おー、ストレート最高!」
リングに響く竹原の声が大きくなってきたところで、竹原も拳にグローブをはめて “鉄拳指導” を始めた。竹原は年齢を感じさせない、軽やかなステップを見せる。
「一発パンチ打ったら終わりだと思っているだろ。次のことを考えてないから、隙がありすぎるよ」と、相内の弱点を的確に指摘する。
だんだんと竹原の拳が飛ぶようになる。そして、スッと伸びた右ストレートが相内にヒット。49歳対27歳。つい1年前までプロ野球で投手をしていたにもかかわらず、不思議と相内の息のほうが上がっている。
顔にもぐっしょりと汗をかき始めたところでスパーリングは終了となった。
「思っていた以上に竹原さんは大きくて、オーラがあった。わかっていても威圧感に圧倒されましたね。すごかった。50歳近くで、あれだけオーラがあるなら、現役時代はどれだけすごかったのか……」(相内誠)
竹原にも相内への評価を聞くと、「野球をやっていたからか、右ストレートは重いし、強いね。通用するよ。だけど、相手との距離感がまだまだ。背の高さを生かして攻撃できればもっとよくなる」と意外にも高評価だ。だが、竹原は相内の最大の弱点にも言及した。
「お前、どうせ煙草吸っているだろ!」
相内が「いや~」と答えるのが精いっぱいのところ、竹原は “ラッシュ” を仕掛けた。
「それは吸ってるな。強くなりたきゃ、まず煙草はやめろ!」
写真・久保貴弘
(週刊FLASH 2021年10月12日号)