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大谷翔平「帰国後、初出演番組」を民放各局で争奪も、「TBSが一歩リード」のワケは『呪術廻戦』
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.10.06 06:00 最終更新日:2021.10.06 06:00
「M・V・P! M・V・P!」
エンゼル・スタジアムのマウンドに立つ大谷翔平(27)に向けて、観衆はこう叫ばずにはいられない。相手打者を空振り三振に打ち取った大谷を待っていたのは “スタンディングオベーション” だった。
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9月26日(現地時間)、今季の “投手・大谷” 最終戦は打線の援護がなく、勝ち負けはつかなかったが7回1失点10奪三振と圧巻の投球。103年ぶりの二桁本塁打&二桁勝利は、来季に持ち越しだが、ア・リーグMVP受賞は確実視されている。
日本でも、朝から晩までテレビは大谷のホームラン王争いを報じてきた。民放テレビ局の番組スタッフはこう話す。
「試合映像を流すだけでも、数字(視聴率)が取れるんですよ。これで “本人出演” となれば……特番で思いっきり数字を稼ぎたいところですよね」
エンゼルスはプレーオフに進出できず、ひと足先にシーズンが終了。そこで、民放各局は “国民的ヒーロー” の「帰国後、初出演」を奪取するために、策を練っているのだ。
「現在、大谷選手をマネジメントする会社がなく、パイプは本人周辺や大谷の父・徹さんしかありません。なので、各局は同級生や元チームメイトを自局や系列局の社員として採用し、“大谷人脈” をこぞって確保してきています」(同前)
出演料は「1本数百万円」という金額も飛び交うテレビ業界だが、大谷には変わらぬ信念があるようだ。テレビ局関係者が話す。
「大谷選手は『番組の姿勢、内容に自分がどれくらい興味を持てるのか?』という基準で出演オファーを吟味していると聞いています。こちらはまずギャラを多く出すところから考えていますが……金額は重要ではないようです。なので、大谷選手が『やりたいこと』『会いたい人物』を提示できる企画構成を考えています」
札束攻勢はNO――。大谷にはニューヨーク・ヤンキースなど、“金満球団” が水面下で接触している。しかし、その移籍交渉についても「金額より環境」というのが大谷の意向だと以前、本誌も報じている。その価値観は野球以外の交渉でも同じようだ。
「日本ハム時代の2016年に、大谷選手がテレビ東京の番組に出演したんです。いまとなっては非常に貴重なスタジオ収録でしたが、出演の決め手となったのはMCのビートたけしさんに『会ってみたかったから』だそうです。いま大谷選手の趣味、嗜好を徹底的にリサーチしています」(同前)
その交渉合戦だが、意外なところで、TBSが一歩リードしているようだ。
「うちが注目しているのは『呪術廻戦』です。今年3月までTBS系列でアニメが放送されており、現在、大谷選手が使用する登場曲がそのエンディングテーマなんです。
じつは、この曲を歌うバンドはメンバーの逮捕で無期限活動休止中。CDも出荷停止になり、“廃盤” 状態です。それでも登場曲に使い続けるほど、大谷選手の “呪術廻戦愛” は強いんです。
だから、主人公・虎杖悠仁役の声優である榎木淳弥さんとの共演プランなどを考えています。実現できたら、相乗効果でアニメ続編も盛り上がりそうです」(TBS関係者)
“オファー廻戦” は早くも始まっている。
(週刊FLASH 2021年10月19日号)