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白鵬が狙う「理事長の座」!朝青龍を “相談役” で角界復帰、相撲協会を “モンゴル軍団” で大改革へ

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.10.07 06:00 最終更新日:2021.10.07 06:00

白鵬が狙う「理事長の座」!朝青龍を “相談役” で角界復帰、相撲協会を “モンゴル軍団” で大改革へ

3月下旬、鶴竜引退について本誌が直撃した際、「さみしいですね…」と答えた白鵬。モンゴル軍団の絆は強い

 

 最後まで人騒がせな “大横綱” だった。幕内優勝45回をはじめ、数々の金字塔を打ち立てた第69代横綱・白鵬(36)は、9月27日に日本相撲協会に引退を申し出た。その3日後には協会が白鵬の引退と年寄「間垣」襲名を発表した。

 

 しかしそこに至るまでは、紆余曲折があった。現役時代に物議を醸した言動などを理由に、年寄資格審査委員会からは「襲名を認めるにしても、条件をつけるべき」との声が上がったのだ。

 

 

 ことを重く見た協会は襲名にあたり「新人の親方として、理事長をはじめ先輩親方の指揮命令、指導をよく聞くこと」などと書かれた誓約書にサインさせるという異例の対応をおこなった。

 

「当初、白鵬が狙っていたのは、功績が著しい力士が現役名のままで親方になれる一代年寄です。しかし相撲協会は今年4月、協会が設置した有識者会議で一代年寄の制度自体を『定款にない』と一転して存在を否定し、白鵬の望みは潰えました。

 

 白鵬が部屋を持つには、所属する宮城野部屋を継ぐしかない。ところが宮城野親方は来年8月に65歳の定年を迎えます。それまでに白鵬が親方になっていなければ、部屋を継ぐことができません。まだ10カ月あるといっても、断髪式などの多くの行事を考えると、このタイミングがベストだと判断したのでしょう」(相撲担当記者)

 

 ともあれ、親方として第一歩を踏み出した白鵬。10月1日の引退会見では「ホッとした気持ちでいっぱいです」と、すっきりした表情を見せた。

 

 だが「『間垣』襲名は、白鵬にとっておおいなる野望の足掛かりにすぎません」と語るのは、白鵬の取材を長年続けている大相撲ライターだ。

 

「しばらくは部屋付きの間垣親方として後進の指導をおこなうでしょうが、独立も視野に入れています。すでに20億円を用意し、東京・日本橋を候補に部屋用の物件を探しているそう。稽古場はガラス張りにして、多くの人が見学できるものにする予定です」

 

 親方として実績を残し、将来的にはなんと相撲協会のトップを狙っているという。

 

「白鵬は、理事長のポストを目指しています。彼の理想は、相撲をワールドワイドにすること。モンゴルだけでなく、南米、欧州からも弟子の獲得を目指す。さらに、積極的に海外巡業もおこなうんです。その変革を助けるのが、元横綱の朝青龍と日馬富士。彼らを角界に復帰させるのが当面の目標です」(同前)

 

 2人は暴力事件がもとで引退に追い込まれており、親方には当然なれないが……。

 

「歴代の理事長には、必ず相談役の人物がいました。その役を2人にまかせるんです。朝青龍はロシアに深いコネクションがあり、有望な若手を見つけることができる。日馬富士も、モンゴルで学校を経営しており助けになる。鶴竜親方も同郷人として支援してくれます。“モンゴル軍団” で協会を牛耳るんです」(同前)

 

 事実、白鵬引退の一報に、朝青龍は「貴方素晴らしい横綱でした。残りの言葉二人で話そう。一言お疲れ」(原文ママ)と自身のSNSで真っ先に反応している。

 

「現体制にとっては恐ろしいことでしょうが、相撲界を盛り上げたいという白鵬の思いは本物です」(同前)

 

 白鵬の親方人生は、まだ “序ノ口” だ。

 

(週刊FLASH 2021年10月19日号)

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