《お疲れさん! 苦労かけました》
《罪悪感がやばい 人殺しじゃん》
近所にお使いを頼んだときのような、カジュアルな労いの言葉をかける男性と、“人殺し” という強い言葉で自分を責める女性――。
噛み合わないLINEのやり取りは、都内の飲食店に勤めていた20代女性のA子さんと、浦和レッズに所属するJリーガー・西大伍(34)とのものだ。
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このやり取りがあったのは、2019年5月のこと。A子さんは、西との間に授かった赤ちゃんを中絶する手術を受けた。西は、サッカー界でも日の当たる場所を歩いてきた一流選手だ。サッカー記者が語る。
「2006年、コンサドーレ札幌でプロデビューし、2011年には鹿島アントラーズでレギュラーを獲得。同年、日本代表にも選出されました」
2019年にはヴィッセル神戸に、そして今季は浦和レッズに移籍している。
「神戸時代におこなわれた『イケメン総選挙』というイベントでも優勝しています。言いたいことをはっきり言うタイプで、東京五輪でU-24日本代表が敗れた際には、『選考する側のレベルをもっと上げていかなきゃ』という協会批判ともとれるツイートが話題を集めました」(同前)
西とA子さんの出会いは2018年秋だ。A子さんの知人が語る。
「西さんがA子の勤めていた飲食店を訪れたのがきっかけで、その後、交際することになったと聞きました。しかし、西さんからは当日、よくても数日前に一方的に連絡が来る関係で、A子は『待つのがつらい』とこぼすようになりました」
翌年、西は神戸に移籍。離れて暮らすA子さんのもとには、遠征で乗る飛行機のCAや、チームのチアの女性、飲食店の従業員に声をかけているなど、西の “よからぬ噂” が耳に入るようになった。
「2019年4月、A子は西さんに呼ばれ、神戸のホテルで会いました。そのときに妊娠したそうです」(前出の知人、以下同)
本誌はA子さんが西に妊娠を告げたときのLINEのやり取りを入手した。2度の通話で、妊娠の報告を受けたようだが、西が翌日、A子さんに連絡を取った形跡はない。
「A子から相談を受けたのはこのときです。『大伍さんは、私たちの子供ができたということをどう思っているんだろう』と、不安そうでした」
《産もうと思って!》と送信したA子さんは、《妊娠知った翌日に連絡してこないとかダメだと思うよ、人として。》と、西のことを軽く非難している。
西の返信はこうだ。
《まず、A子の基準ではそう思ったのかもしれないけど、俺は俺なりに向き合ってるから。だから考えたり相談する時間を持とうって話をしたんだけど、それを人としてダメだって言われるのはわからない。》
この “逆ギレ” LINEにA子さんは《急にダメとか言って本当にごめんなさい。》と謝罪している。
「A子は西さんから『役所の書類に残るから認知はできない。いつまで稼げるかわからないから、養育費も難しい』と言われたそうです。また西さんからは、暗に中絶を迫るような『(産んだら)A子が思う幸せと離れてしまうのでは』というメッセージも届いたそうです。A子の気持ちは、中絶に傾いていきました」
だが、5月中旬の検診で、A子さんが妊娠していたのが双子だったことが判明した。
「A子は『家族を2人亡くすようなものだ』と、強くショックを受けていました。でも、西さんに泣きながら相談をしても、スマホ越しに爪を切る音が聞こえてきたり、『今、半身浴をしている』と言われたりしたといいます。
話し合いの時間を持とうとしても、つわりがひどいのに遠征先のホテルまで来るように言われたそうです。A子は『大伍さんの子供を産むのは無理かも』と、中絶を決めました」
A子さんが決断したのは、手術の前々日のことだった。
「A子の手術は無事に終わりました。すると、西さんからA子へ『今後は弁護士を通して。書面が届くので(サインを)よろしく』と通告され、直後に弁護士から守秘義務契約書が送られてきたそうです」(同前)
“口止め” の代償か、西からA子さんには、飲食店を休職したぶんの金額と、入院費用が弁護士を通じて支払われた。
結局、A子さんは妊娠がわかってから、一度も西と会っていないという。知人を通じてA子さんへの取材を申し込んだが、「話すことはありません」との伝言があったのみだった。
妊娠がわかった交際女性に、一度も会うことなく中絶させる――。西の釈明を聞こうと、浦和レッズの広報に問い合わせると「クラブとして回答することはございません」との返答があった。
中絶をためらうA子さんに、西は「俺に子供ができたわけじゃない」と言ったという。
“正直すぎる” 言動が、女性を深く傷つけた。
(週刊FLASH 2021年11月2日号)