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驚異の身体能力「東京五輪の星」はハーフが急増中
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2017.02.08 17:00 最終更新日:2017.02.08 17:00
『春高バレーで優勝した村山豪』
冬の風物詩ともいえる全国大会で、一躍脚光を浴びたスター選手たち。周囲を圧倒する彼らの活躍もあり、チームは高校チャンピオンへと輝く快進撃を見せた。そんな逸材たちが3年後の2020年、東京の地で日本スポーツ界の歴史を変えてくれる!
ハーフ選手の活躍はいまに始まったことではないが、最近はアフリカ系のハーフ選手の台頭が著しい。その理由を、アマスポーツ担当記者が解説する。
「'90年代前半、日本に住むナイジェリア人は150人にも及ばなかった。ところが3年ほど前には2500人を超え、ほかのアフリカ諸国出身を合わせれば1万3000人に近い。日本はアジアの他国や欧米と比べて差別が少ないので、彼らにとっても住みやすい国といえるだろう。その結果、日本人との出会いも増え、身体能力に優れた2世たちがスポーツ界に進出してきているわけだ。今後も、アフリカ系のハーフ選手は増えていくはずだ」
黒人は、瞬発系の競技に秀でているという。となれば、陸上短距離やバスケットボールなど、日本人が不得意としてきた競技で、メダリストが生まれる可能性も出てくる。
たとえば、春高バレーで優勝した駿台学園3年の村山豪は父がアフリカ系。身長192cmで最高到達点が335cm。高さはもちろん、特筆すべきはスパイクに入るまでの速さ。すでに全日本クラスともいわれている。卒業後は名門・早大に進学する。
ウインターカップ優勝の福岡第一の3年生・土居光は父がエジプト人。攻守にアグレッシブに動き、「体を張って走り勝つ」という同校のスタイルを体現する選手。「同じハーフの選手には負けたくない」という負けん気の強さも買い。
高校サッカーで優勝した青森山田3年の三國スティビアエブスは父がナイジェリア人(青森山田3年)。速さとしなやかさを兼備した超攻撃的サイドバック。日本人の母も、元スピードスケート選手ということを考えれば納得。身長も186cmと、肉体的にも世界と戦える素地がある。
女性にもアフリカ系ハーフが。高校駅伝優勝の大阪薫英2年、高松智美ムセンビ。148cm36kgと小柄ながら、全国高校駅伝の2区では驚異の9人抜き。姉の望ムセンビ(19)も2年前の初優勝メンバーで、姉妹ともに2020年東京五輪出場を狙う。
ハーフアスリートが高校スポーツで大暴れする時代は、これからだ!
(週刊FLASH 2017年1月31日号)