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ソダシ、ゴルシを育て上げ…JRAを提訴した超有名調教師の言い分! 理事長は本誌直撃に “逃げの一手”

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.10.26 06:00 最終更新日:2021.10.26 06:00

ソダシ、ゴルシを育て上げ…JRAを提訴した超有名調教師の言い分! 理事長は本誌直撃に “逃げの一手”

第26回秋華賞(GI)で10着に終わった吉田隼人騎乗のソダシ(写真・時事通信)

 

 今年、“競馬界のアイドル” といえばGI「桜花賞」を制したソダシ(牝馬・3歳)だ。

 

 白毛馬として初の記録をいくつも打ち立て、その姿を収めた写真集が発売されるなど、一大ブームとなっている。ソダシや、かつて “伝説” とも言われたゴールドシップをはじめ、名だたるスターホースを育て上げた須貝尚介調教師(55)が、日本中央競馬会(JRA)を提訴したことが明らかになった。競馬担当記者が話す。

 

 

「2020年10月に、須貝師が管理する馬がGIII競走を制しました。その際、レースに勝った調教師、騎手、馬主が馬と並んで撮る『口取り写真』を撮影したことが問題視され、須貝厩舎に『2馬房削減』という異例の処分が下ったんです。これを不服として、経済的損失と慰謝料合わせて約700万円の損害賠償を求めています」

 

 JRAは新型コロナ禍を受けて調教師へ、「GI競走に限り、口取り撮影を許可する」と通達していたが、須貝師は「重賞ならばOK」と勘違いしていたという。須貝師に近い関係者はこう話す。

 

「当日、カメラマンから口取り写真を求められたとき、周囲にはJRAの職員も20名近く待機していました。しかし、誰も注意しなかった。勘違いしたのも悪いが、たんなる過失行為に突然、JRAが重罰を科したことに日本調教師会も『不公平だ』と不信感を抱いています。調教師会からもJRAには処分の正当性を問う質問状を送ったものの、返事は素っ気ないものでした」

 

 須貝師の代理人を務める弁護士はこう話す。

 

「馬房数は調教師の収入に直結するものです。それを減らされ、大きな経済的損失が発生したことへの提訴ですが、JRAに異を唱えた以上、今後、不利益を受けるかもしれません。それでも、『しっかりと声を上げなければならない事態になっている』というのが、須貝さんの胸中です」

 

 処分した側は、その正当性をどう主張するのか。JRAの後藤正幸理事長を直撃すると「裁判所に持っていかれた。何も言えない」と繰り返した。あらためて、JRAにも見解を尋ねたが「係争中につき、詳細は差し控えさせていただきます」との回答だった。

 

 法廷闘争の決着は「白」か「黒」か。

 

(週刊FLASH 2021年11月9日・16日合併号)

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