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大谷翔平 時事通信カメラマンが選ぶ至高の場面「ベースタッチ届かず、天を仰いで大の字に…」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.11.02 06:00 最終更新日:2021.11.02 06:00

大谷翔平 時事通信カメラマンが選ぶ至高の場面「ベースタッチ届かず、天を仰いで大の字に…」

写真・時事通信

 

 打っては、46本塁打、100打点。投げては9勝2敗、156奪三振――。前人未到の記録を打ち立てた大谷翔平の勢いには、日本国民が湧いた。

 

 マスコミも総動員で大谷の活躍を報道した2021年。本誌は、新聞社、通信社らに「我が社が選ぶ大谷のベストショット」を聞いた。

 

 

 時事通信・薮下裕之(Ryo Yabushita)カメラマンは9月4日、レンジャーズ戦(スコアは4−1)を振り返り、こう語る。

 

「レンジャーズ戦で9勝めを飾った翌日。6回に43号3ランを放つと、8回には単打で出塁。三塁側のカメラマンエリアで、私は盗塁を想定して身構えました。

 

 カメラの性能も上がり、たいていはシャッターを切り続ければ撮影できますが、瞬時の交錯プレーでは、確信のないまま『撮れていてくれよ~』という思いでシャッターを切り、すぐにモニターで確認作業に入ります。

 

 このときの二盗もその流れのはずでしたが、滑り込んだ大谷選手が二塁手の向こう側に消え、驚いてシャッターを切る手を止めました。

 

 すると次の瞬間にベースを大きくオーバーランして二塁手の横へ飛び出してきたのです。慌ててシャッターを切ると、仰向けになった大谷選手は、自身の股の間から顔をのぞかせ、その長い脚でベースにタッチを試みましたが届かず、二塁手がゆっくりとタッチ。

 

 直後、大谷選手は大の字になって天を仰いだのですが、私の位置からはその表情を見たくても視野に入らず……。よけいにその表情が気になり、この場面が心に残ったのかもしれません。スタンドのファンのどよめきも、スタートを切ったときの歓声からため息に変わりました」

 

( 週刊FLASH 2021年11月9日・16日合併号 )

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