スポーツ
大谷翔平 MVP獲得のウラにあった辛苦…シーズン中に米国人審判が「抗議スルー」の態度急変【2021年・注目の人】
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.02 16:00 最終更新日:2021.12.04 07:23
メジャーリーグ機構は11月30日(日本時間・以下同)、エンゼルスの大谷翔平選手(27)が、年間でもっとも活躍した指名打者に贈られる「エドガー・マルティネス賞」を受賞したと発表した。1973年に同賞が設立されて以来、日本人選手の受賞は初。
TBS NEWSによると、今季のメジャーリーグでのおもな表彰は終了。大谷は、打撃のベストナインと言われる「シルバースラッガー賞」、ア・リーグの「MVP」、専門誌『ベースボール・アメリカ』の「年間最優秀選手」など含め、“11冠”に輝いたという。
【関連記事:大谷翔平 気配り上手の“女房役”通訳・水原一平氏も給料大幅増「長年務めること自体が実績なんです」】
世界が大谷の活躍に沸いた2021年。しかしシーズン中、大谷が“苦汁”を飲まされたことをご記憶だろうか?
6月12日のダイヤモンドバックス戦で先発登板した際、1イニングに2つのボーク判定を受けたことは大きな話題となった。大谷がメジャーでボークを取られたのは初。日本でも、2014年に一度あったきりだ。
スポーツライターの広尾晃氏は当時、「2つめのボークは、大谷の審判への態度が招いた可能性が高い」と説明した。
「最初のボークで大谷は『なんで?』というジェスチャーを見せましたが、あれはメジャーでは絶対にやってはいけないこと。審判に対する敬意を欠いた行為に映ります」
バッターとしても大谷は、審判の厳しい目に晒された。
5月22日のツインズ戦では、明らかにボールとみられる投球をストライクと判定され、打席で首をかしげる大谷の姿があった。こうした打者・大谷に対する厳しい判定は目に見えて増加。
6月21日のタイガース戦では、内野陣のシフトで空いた三塁側を狙って、大谷がバントの構えを見せると、投手が投球寸前で動作をストップ。だが、大谷が球審に抗議するもスルーされ、その打席は三振に……。
「ファンとしては、“後味の悪い出来事”として、鮮明に記憶に残っていることでしょう。しかし、この“大谷包囲網”をかいくぐり、MVPに輝いたことで、“本物”であることを証明できました。
たしかに審判団からすれば、当時の大谷は“まだ2年めの選手”と思われていたのかもしれません。ただ、蓋を開けてみれば、今季は本塁打46 打点100 盗塁26の大活躍。いまや審判団も、一流選手として大谷を認めざると得ないといえます」(スポーツ紙記者)
来季の活躍も期待されている大谷。11月15日の記者会見では、自身のチーム残留の可能性を問われると「ファンの人も好きですし球団自体の雰囲気も好き。ただ、それ以上に勝ちたいっていう気持ちのほうが強い。プレイヤーとしてはそのほうが正しいんじゃないかなと思っている」と答えていた。
どこに移籍しても“SHOW TIME”は続く気もするが……。
( SmartFLASH )