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石川遼 “水差し謝罪会見” に男子ゴルフ界の大スポンサーが激白「ただ呆れ返った。お詫びは一切ありません」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.06 06:00 最終更新日:2021.12.06 06:00

石川遼 “水差し謝罪会見” に男子ゴルフ界の大スポンサーが激白「ただ呆れ返った。お詫びは一切ありません」

新規トーナメント開催を発表した半田氏(右から2番め)は本誌を通じて、石川にメッセージを送った(写真・時事通信)

 

「私はまったく怒っておりません。ただ呆れ返っただけですね。怒っていたのは、出席していたメディアの方々ですよ」

 

 そう話すのは、一般社団法人「国際スポーツ振興協会(ISPS)」会長の半田晴久氏(70)だ。

 

 半田氏は独特のCMで知られる大手予備校「みすず学苑」の代表を務める異色の教育家でもある。

 

 

 11月24日、半田氏は、ISPSがタイトルスポンサーを務め、男子ゴルフの欧州と日本の両ツアー共催で来年4月に開催する「ISPS HANDA 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」(以下、ISPSトーナメント)の発表会見を開いた。

 

 しかし、この日、もうひとつ大きな会見が開かれた。本誌に「自主隔離違反」を報じられ、1カ月の出場停止処分を受けていたプロゴルファー・石川遼(30)の謝罪会見だ。

 

 スポーツ紙記者が話す。

 

「石川は報道直後に文書でコメントを発表していたが、表舞台での謝罪はなかった。報道から2週間以上も経過した後に、やっと謝罪会見を開きました。

 

 40分にわたり、涙ながらに答えた会見は注目を集め、翌日のスポーツ紙で大きく扱われましたが、そのあおりで、ISPSトーナメントの会見はいわゆる “ベタ記事” になってしまったんです。ISPSは男子ゴルフの大スポンサーなんですけどね……」

 

 これが「石川は半田氏の怒りを買ってしまった」と一部で報道されたために、本誌は半田氏に心境を伺ったというわけだ。

 

 来年から開催されるISPSトーナメントは、賞金総額200万ドル(約2億3000万円)と、2021年に開催された日本ゴルフツアー機構(JGTO)のどの大会よりも高額な賞金規模だ。

 

 女子ゴルフ人気にも押され、ツアー試合数が減っている男子ゴルフ界にとっては、嬉しいビッグトーナメントの決定。

 

 その記者発表会見があることは、自主隔離違反で辞任するまで、JGTO副会長を務めていた石川遼も把握していなければならないはずだが……。

 

「会見でも記者の方に聞かれたので、『遼君には、もうちょっと知恵と配慮があってもよかったよね』と答えました。

 

 JGTOには前日に『明日、謝罪会見がある』と入っていたようで、JGTOの方も『なんでこんなときに?』と話していました。おそらく(石川の)事務所とスポンサーの意向だろうということで、JGTOの方々も呆れていましたよ。

 

 JGTOとしては、『青木功会長と石川の2人で会見を開いて報道のお詫びをしよう』と前々から言っていたんですよ。それが誠実な正しいやり方だろうと。しかし、事務所がそういう意向を示さなかったと聞いています。

 

 もっと早く2人で謝罪会見をして素直にお詫びをしていれば、もう少し騒動の余波も少なかったんじゃないかと思いますよ」(半田氏、以下同)

 

 石川の謝罪会見までの遅さ、危機管理のなさを半田氏は厳しく指摘した。結果として、ISPSトーナメントの会見は水を差されてしまったのだが、石川からは謝罪会見以降も半田氏側に接触はないという。

 

「遼君からも、事務所の方からもお詫びはないです。JGTOの方からは、『男子ツアーを盛り上げていこうというときに、こんなことになってしまって申し訳ありません』というお詫びの電話はきましたけどね。

 

 そういうお詫びをするような事務所と遼君だったら、初めから同じ日に会見を開くようなことをすると思いますか? お詫びは一切ありませんし、あるとも思っていません」

 

 一方で、石川には常識と良識を持った社会人となって、来年のISPSトーナメントには参加してほしいと話す。

 

「トーナメントには選手として出場して、大いに活躍してほしいと思っています。でも、(トーナメント前の)プロアマ戦は別です。ここに、どの選手を呼ぶかどうかは、スポンサーである私たちの権限ですから。

 

 会見でも遼君を呼ばないことを明言しました。記者の方から『なんで呼ばないんですか?』と聞かれましたが、国が定めた自粛期間を破っているわけだから、みなさんがお持ちの『出場停止が1カ月というのはちょっと短すぎるんじゃないか』『半年ぐらいは謹慎すべきじゃないか』という意向を踏まえて、呼ばないことに決めたのです。

 

 でも、遼君は素直で賢くて人間性もいいし、私は大好きなゴルファーなんです。遼君は日本ゴルフ界の宝だと思っているからこそ、ここで彼も事務所も反省して、本当の意味での日本ゴルフ界の “柱” に、そしてスターになってほしいと思っています」

 

 こんな “親心” を知ってか知らずか、石川も今回の件では相当こたえているという。あるゴルフジャーナリストはこう話す。

 

「会見以降も、なるべく人に会わないようにしているそうです。しかし、出場停止処分を受けても、体は動かさなければいけないので、自宅近くにある専用練習場で、練習していると聞きました。

 

 復帰初戦については模索中のようです。時期的には、今年1月も主催者推薦で出場した『ソニー・オープン・イン・ハワイ』がベスト。

 

 だが、隔離期間中の問題行動はやはり印象が悪く、2022年は主催者推薦での出場に待ったがかかる可能性もあります。オミクロン株の発生で海外遠征の見通しも難しく、非常に流動的でしょう」

 

 自粛破りと遅すぎた謝罪会見で、世間を敵に回してしまった石川。半田氏の “愛の教え” は響くのだろうか。

 

写真・時事通信

 

( SmartFLASH )

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