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石川遼 国内初戦惨敗も…広告業界の評価は「松山より上」

スポーツ 投稿日:2013.07.01 07:00FLASH編集部

6月20〜23日まで宍戸ヒルズCCで開催された「日本ゴルフツアー選手権」。今年から米ツアーに参戦している石川遼が、今季の日本ツアーに初めて出場した。一方、全米オープン10位という成績を引っさげて参戦の松山英樹。2人の“21歳のプロ初対決”に、初日からギャラリーが詰めかけた。

 

ところが初日、石川は前半だけで19パットをたたくなど、8オーバーの80でまさかの最下位。イーグルを出し、5アンダーの67で2位発進の松山とは、あまりにも対照的な結果となった。しかし、このままで終わらないのが石川だ。2日めは前半だけで5バーディを奪う猛チャージを見せ、一気に会場の雰囲気は “石川劇場”に。決勝進出ラインには及ばず予選落ちとなってしまったが、ギャラリーがこの日いちばんの拍手を送ったのは石川だった。

 

現在、日本ツアーの賞金ランキング1位の松山と、今季初の日本ツアー参戦で予選落ちした石川。スポーツ紙記者は2人の実力をこう話す。

 

「石川は初日、かなり松山のことを意識していたから、ああいう結果になった。でも2日めにあれだけの成績を残せたのだから、実力はもちろんあります。とはいえ、いまの2人の実力で言ったら、松山のほうが断然上だと思います。ショットやパッティングも松山が上。実力差は開いていくのでは、と思います」

 

では、商品価値として見た場合はどうなのだろう?石川の現在の契約は、所属契約やウエアの契約などを単純計算すると推定で年間9億円になる。一方、4月2日にプロ転向した松山は、アイウエアのオークリーとの初のスポンサー契約を結んだばかり。今後の契約次第では、石川以上に金を生む可能性もある。

 

とはいえ、スター性では石川が数段上という声は根強く、大手広告代理店の関係者はこう語る。

 

「広告業界から見たら、間違いなく石川のほうが魅力的です。わかりやすくいえば、これはヒーローがスターかの違いです。松山はいまスターになりつつあるが、スターは憧れの存在でも、最後は共感されず愛されない。一方の石川はヒーローだから、失敗しても、つい応援してしまうんです」

 

石川は、負けても勇気をくれる、時代が求めるヒーローだというのだ。

 

「もちろんプロだから勝たなければならない。でも、世間の評価は違うところにあるんです。時代時代で何かを背負ったヒーローが必ず生まれるんですが、不況のいまは、失敗してもテヘッと笑える石川が愛される。いい広告とは大衆を扇動するものだし、マーケティングとは大衆に愛されるかどうかがすべて。だから、まるで脚本家がついているような石川の一発逆転劇は、広告主を虜にするんです」(前出・大手広告代理店関係者)

 

(週刊FLASH 2013年7月9日号)

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