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新庄剛志監督「本気のときは目だけ笑ってない」阪神時代の盟友・川尻哲郎氏が教えるBIGBOSS “テレビ視聴” ガイド
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2021.12.27 21:30 最終更新日:2021.12.28 08:45
「俺が投げるとき、新庄はよく打ってくれたんですよ」
現役時代をそう懐かしむのは、元阪神タイガース投手の川尻哲郎氏だ。1994年に入団し、当時阪神にいた日本ハムファイターズの新庄剛志監督がMLBへ挑戦するまでの約5年間、ともにプレーしていた。
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川尻氏は現在、JR新橋駅烏森口から徒歩3分にある居酒屋「TIGER STADIUM」のオーナーを務めている。シーズン中は、連日阪神ファンが訪れる聖地だ。
盟友である川尻氏も、新庄剛志氏の監督就任には驚いたという。
「監督になるという噂すらなかったからね。報道で突然知ってびっくりしましたよ。連絡先がわからなかったので、慌ててTwitterでやり取りし、エールを送りました」
新庄監督を語るうえで外せないのは、野村克也監督だという。
「確かに新庄はセンスの塊で、天性のものでやって来た部分がありました。でも阪神に野村監督がやってきてから、いろいろと考えるようになったんじゃないかな。体の使い方や、球種の読みなどを、自分のものにしていました。
観客に向けたパフォーマンスをするようになったのも野村監督の影響だと思います。野村監督に投手をやらせてもらったりして、学ぶことが多かったんでしょう。
よく言われていますが、確かに彼は努力しているところを見せなかったですね。試合前後にひとりでウェイトトレーニングをしたり、素振りしたりしていました」
新庄監督との思い出深い出来事に “割り勘事件” があるという。
「1998年、中日戦で僕がノーヒット・ノーランを達成したんですよ。そのときに新庄から、『尻さん、お祝いにいきましょう』と誘ってもらって六本木に行きました。
それで散々ふたりで遊んだんですが、いざお会計となって『新庄、俺が出すよ』と言ったら、『それはできません』って。もちろん、どんな理由であれ後輩と飲みに行く場合はすべて僕が払うのが基本です。
でも新庄も譲らないから散々言い合った後、結局割り勘にしたんだ(笑)。後輩で割り勘したのは、後にも先にも新庄だけでしたね」
年末年始の特番にも引っ張りだこの新庄監督。元盟友だからこその楽しみ方を聞くと……。
「もともと野球に対する姿勢は、真面目でプライドを持ってやるタイプでしたから、特に野球関連の発言などは彼なりに狙いがあってのものでしょう。
冗談やリップサービスも多いとは思いますが、目だけが笑ってないときは真剣な話をしているんですよ。口元が笑っていても、目で本気の発言かどうかわかります。現役時代もそうだったからね。みなさんも、とにかく新庄の目に注目してみてください」
セ・リーグは当然阪神を応援している川尻氏。2022年は店をあげてパ・リーグの日ハムも応援するという。
「『優勝は目標にしない』と会見で言っていたけど、これは日ハムだから言えるんだろうね。阪神の監督だと言えないよ(笑)。
でも、監督になった以上、優勝を狙っているに決まっている。日ハムは移籍などで2021年より戦力的に落ちますけど、そのなかでどう戦っていくのか、すごく楽しみです。
新庄がお店にひょこっと来てくれるかなと思ったんだけど、まだ来てくれてないんですよ。うちとしては、いつでもウェルカムですよ!」
新庄監督は先輩の期待に応えられるのか。まずは春季キャンプでどこまで戦力を上げられるのか、BIGBOSSの実力を問われることになりそうだ。
( SmartFLASH )