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カーリング女子たちの強すぎる個性…藤澤五月は「CAになりたかった」、鈴木夕湖は「一人でワカサギ釣り」

スポーツ 投稿日:2022.02.16 06:00FLASH編集部

カーリング女子たちの強すぎる個性…藤澤五月は「CAになりたかった」、鈴木夕湖は「一人でワカサギ釣り」

ショットを放つ吉田知那美。左が吉田夕梨花、右が鈴木夕湖(写真・JMPA)

 

 2月12日におこなわれた北京五輪カーリング女子1次リーグで、日本代表のロコ・ソラーレが、強豪カナダに続いてデンマークを破った。

 

 ロコ・ソラーレは、北海道北見市を拠点に活動する5人組。いちばん最初に投げるリードの吉田夕梨花(28)、セカンドの鈴木夕湖(30)、サードの吉田知那美(30)、スキップの藤澤五月(30)、リザーブの石崎琴美(43)で構成される。

 

 

 長年カーリングを取材しているスポーツライターの竹田聡一郎氏は、銅メダルを獲得した平昌五輪からの進化に期待を寄せる。

 

「平昌五輪後、『このチームでやっても、もう伸びないんじゃないか』という声もあったんです。でも、彼女たちは、ズンバダンスや空手やラグビーなど、ほかのスポーツにもトライし、コロナ禍の難しいシーズンをポジティブに乗り切った。

 

 ワンシーズンでのメンバー変更も珍しくない競技ですが、前回金メダルのスウェーデンや日本はメンバーを入れ変えずに、世界トップに立ち続けている。リザーブに石崎さんも加わったことで、平昌より上を狙えるはずです」

 

 彼女たちは、個々のキャラクターも色とりどりだ。竹田氏が続ける。

 

「藤澤さんの趣味はゴルフで、オフには日本酒もたしなむようです。幼少期の将来の夢はキャビンアテンダントで、英語の勉強に力を入れていたと聞きます。負けず嫌いで、負けた試合で『冷静ですね』と声をかけたら、『今、我慢しています。本当は泣き叫びたいです』と言っていました」

 

 実家で猫を数匹飼う “猫好き姉妹” の吉田知那美・夕梨花はというと「知那美さんはカーリング界一のインフルエンサーで、インスタグラムのフォロワーは約14万人。見たまんまの明るい性格です。対照的に、夕梨花さんは口数は少ないのですが、芯が強くしっかり者。漫画好きで、いちばん好きな漫画は『スラムダンク』。『宇宙兄弟』と『ゴールデンカムイ』も好きだと言っていました」

 

 夕梨花とともにロコ・ソラーレ創設メンバーの鈴木は、ちょっと変わり者。

 

「平昌五輪後にほかのメンバーがミックスダブルスに挑戦していたなか、夕湖さんは一人で網走湖でワカサギ釣りを楽しんでいたそうです(笑)」

 

 そして、2020年に加入した石崎は「とにかく人間関係の押し引きが上手。彼女が入ったことで、さらに結束が強まったんじゃないでしょうか」と、今回の活躍を裏方で支える存在として注目している。

 

 カナダ戦後のインタビューで、藤澤は「しっかり食べて、寝て、寝坊しないように頑張ります」とコメントしたが、ロコ・ソラーレといえば、やはり「もぐもぐタイム」。ハーフタイムの作戦会議時にフルーツなどを食べる姿が、今大会でも関心の的となっている。

 

「北京でも “ゆるかわ” な『もぐもぐタイム』は健在ですが、今回はフルーツや補給食だけでなく、梅干しも食べていますね。地元・北海道のローカル局が取材をしたところ、『しらら』と『田舎漬』という梅干しだそうです」(スポーツ紙記者)

 

「もぐもぐタイム」の写真を見ると、確かにフルーツやゼリーのほかに、白とオレンジの三角の包みが見える。この梅干しは、和歌山県にある中田食品(株)の商品で、贈答品として人気がある紀州南高梅だ。

 

 同社に問い合わせると「トリノ五輪から、夏と冬のオリンピックの日本食サポートで、『しらら』と『田舎漬』をご利用いただいています。個包装で食べやすいと思うので、日本選手の皆様の食事に役立てていただければ嬉しいです」との回答だった。

 

 彼女たちの合言葉は「このメンバーでもう一度」。梅干しパワーで、夢よ再びとなるかーー。

 

( 週刊FLASH 2022年3月1日号 )

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