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ワリエワに「ゆっくり休んで」と心配の声…ミス連発でまさかの4位、メドベージェワも「これは終わりじゃない」とエール
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.18 17:15 最終更新日:2022.02.18 18:04
2月17日、北京五輪でおこなわれたフィギュアスケート女子フリー。ショートプログラムをトップで滑り切ったカミラ・ワリエワ(15)が、ミスの連発でまさかの4位に。得点を確認したワリエワは、その場で泣き崩れた。
圧倒的な実力を持ち、ライバルの心を折ってしまうことから、ついたあだ名は「絶望」。北京五輪では優勝候補筆頭として注目を浴びていたが、突如、ドーピング疑惑が襲った。
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「去年12月のドーピング検査で、禁止薬物であるトリメタジジンの陽性反応が出たことが、五輪期間中に発覚。騒動の末、スポーツ仲裁裁判所(CAS)は、ワリエワが引き続き出場することを認めました。
ドーピングで陽性反応は出たものの、ワリエワは15歳と若く、“要保護者” の年齢であるとして、『彼女の責任ではない』との見解を示しています。ただ、IOCは今大会の成績は『暫定的なもの』として取り扱うと明言しました」(スポーツ誌ライター)
ワリエワ側は、「心臓病の治療を受けている祖父と同じコップを使用した」として、薬の混入を主張している。調査は継続中だが、トリメタジジン以外にも薬物が検出されたことから、疑惑は晴れないまま。
世界中から注がれる視線があまりに重かったのか、トリプルアクセルで手をつき、後半の4回転トウループでも転倒。その後も細かいミスを連発した。
そんなワリエワの姿に、ネット上では心配の声が集まっている。
《何だかんだ言っても15歳の少女。 メンタルが本当に心配》
《ワリエワ選手の心のダメージは相当大きいはずだし、負った心の傷は深い 何も気にすることなく、傷ついた心を癒してほしい》
《ワリエワ。ゆっくり休んで、どんな形であれスケートを続けてほしい。貴方は本当に才能に溢れていて、誰も真似できない唯一無二のスケーターだから》
ワリエワの演技を会場で見守っていた、平昌五輪金メダルのアリーナ・ザギトワ、銀メダルのエフゲニア・メドベージェワも、インスタグラムを通じてワリエワにメッセージを寄せている。
ザギトワは、インスタグラムのストーリーで、《あなたがこの五輪でどれほど耐えたのか、想像もできない。あなたは強い、やってのけた》と称賛。
メドベージェワは、《あなたがどう感じているのかよくわかる。あなたはこれで終わりと思っているかもしれない。でも違う。これは終わりじゃない。私はこれからもずっとあなたがスポーツを続けてくれることを心から願っている》とし、《1週間はインスタグラムを削除して、愛する人たちとの時間を過ごしなさい》とアドバイスしている。
演技後、ワリエワはコーチに「少なくとも、これで表彰式は中止されないだろう」と悲痛な心中を吐露したという。計り知れない重圧に耐えたワリエワが、心の傷を早く癒せるよう、願うばかりだ。
( SmartFLASH )