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阪神次期監督問題 掛布氏、今岡氏、落合氏浮上も…本命の岡田彰布氏を直撃「最後にもう一回という気持ちある」

スポーツ 投稿日:2022.02.20 06:00FLASH編集部

阪神次期監督問題 掛布氏、今岡氏、落合氏浮上も…本命の岡田彰布氏を直撃「最後にもう一回という気持ちある」

「今は勝てる戦力があるから、負けるとファンの当たりはキツイわな」と岡田元監督(写真・共同通信)

 

 キャンプイン前日の1月31日、今季限りでの退任を発表した矢野燿大監督(53)。監督問題は阪神の “お家芸” だが、タイミングは異例だ。

 

「最大の要因は矢野監督の心の疲弊。もともと、ファンは采配に疑問を持っていたし、昨年はサイン盗みの疑惑で相当叩かれた。さらに前半は首位を独走しながら、2位に甘んじたことが決定打になりました。矢野監督はネット上の批判は見ないと言っていたが、じつはチェックしていた。

 

 

 ただ、退任発表でナインに動揺は見られないし、とくに気にしていない選手も多い。とはいえ、開幕ダッシュに失敗したら、求心力は一気に低下する恐れがあります」(阪神担当記者)

 

 矢野監督は、前監督の金本知憲氏(53)からバトンを受け、2019年に監督就任。以降、3位、2位、2位と、リーグ優勝こそないが、安定してAクラスを維持してきた。それでも辞任する。虎の指揮官の難しさを、OBである広澤克実氏(59)が語る。

 

「僕はヤクルト、巨人、阪神でプレーしましたが、ファンからのプレッシャーは阪神がいちばん強かった。ヤクルトはリーグ優勝8回、日本一が6回。同様に巨人は38回と22回。かたや阪神は優勝5回、日本一1回ですが、阪神ファンの多くは『自分たちは伝統と実績は巨人に続いて2番めだ』と思っている(笑)。強気のファンは監督につねに勝利を求めるので、すごく難しいですね」

 

 気になるのは次期監督だ。

 

「実績からいえば岡田彰布氏(64)が第一候補で、今岡真訪氏(47)が対抗馬といったところ。おもしろいのは、落合博満氏(68)の名前が急浮上していること。球団幹部もファンも優勝に飢えている。落合氏は中日の8年間すべてAクラスで、4度のリーグ優勝、1度の日本一に導き、“勝たせる監督” という期待があります。

 

 また、2019年10月に『戦え! スポーツ内閣』(毎日放送)に出演したとき、『阪神から監督の打診があった際は?』との質問に、『優勝させてくれればそれでいい、というのであれば、受ける可能性はある』と発言し、ファンの間で待望論が広がるきっかけになりました」(前出・記者)

 

 そこで、本命視される岡田氏に “本気度” を聞いた。

 

「俺の名前が挙がっている? そんな、いつも出るだけやんか(笑)。話がきたか? ないない、そんなもん。それが今あったらおかしいやろ」

 

 では、オファーがあれば受ける気持ちはあるのか。

 

「まあ、それは話がくれば当然考えるし、最後にもう1回ユニホームを着たいという気持ちはあるよな。それはタイミングやから。もうそろそろ、年齢的にも最後やもん(笑)。ユニホームを着る気持ちがないと、(取材で)野球とか見とられへんで、ハッキリ言うて。ただ漠然と見るのと、そこらへんは覚悟が違うよな」

 

 落合氏の名前が挙がっていることについては、「わからへんよ。だいたいまだ2月やで(笑)」と答えた。

 

 広澤氏も虎党の心理を指摘する。

 

「落合さんについて、阪神ファンではもちろん歓迎の人もいるでしょうが、拒否反応を起こす人もいると思いますね。OBでも関西出身でもないですから。僕が聞く限り、監督になってほしいと願う声がいちばん多いのは掛布雅之さん(66)ですね。僕も掛布さんがふさわしいと思いますし、なぜやらないのか不思議なくらい」

 

 落合氏は1月29日に出演した毎日放送の番組で、その掛布氏から昨季に阪神が優勝を逃した理由を尋ねられると、「体力不足だろ」と即答。

 

 落合氏をはじめ、球界のご意見番からたびたび「キャンプの練習がゆるい」と指摘されてきた阪神。矢野監督は最後の年に、「阪神=練習しない」の汚名を払拭し、優勝、そして日本一という最高の形で新指揮官に引き継ぐことができるか。

 

( SmartFLASH )

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