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落合GM“非常査定”の先に「監督復帰の目論み」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2013.11.21 07:00 最終更新日:2013.11.21 07:00

現役、監督時代は“オレ流”と称された落合博満(59)。今オフ、中日の初代GMに就任したが、今月5日に始まった落合GM主導による契約更改に選手たちは震え上がっている。

 

’01年以来のBクラス(4位)ということで、ある程度の減額は予想されていたが、それをはるかに上回る現実が待っていた。これまで主力としてチームを引っ張ってきた吉見一起の1億1600万円減を筆頭に、多くが野球協約の減額制限を超えた大幅なマイナス査定となった。15日時点で減額された年俸の総額は、退団した井端弘和の1億9000万円を含めれば、総額約7億円にも上る。

 

選手の口から文句のひとつでも出てきそうなものだが、それがまったく聞こえてこない。なぜか。

「落合GMは、監督時代も契約更改の席に着きはしなかったが、年俸査定には加わっていた。そして、当時から有無を言わせぬ雰囲気があり、不満を漏らすようなら、その後、干された選手やコーチがいたことを今の選手は知っている。だからこそ、文句を言いたくても言えないわけだ」(中日担当記者)

 

それにしても、この”しぶちん”ぶりの真意はどこに?

 

「監督時代、森(繁和)、石嶺(和彦)などの子飼いのコーチは落合企画所属とし、年俸も落合のひと言で決まり、仲介料として年俸の3%が落合企画に支払われていたという。森コーチの年俸は他球団の監督並みで、コーチ陣の年俸も巨人を除いた他球団のだいたい倍といわれていた。その結果、球団経営は圧迫され大赤字となった」(スポーツ紙デスク)

 

人件費は膨らみ、チーム自体は好成績を残しながら赤字ということで、’11年のオフ、落合はチームを去ることとなった。その反省を生かし、GMでは大幅なコストカットに着手しているのか。

 

「GMの年収は数千万円程度。なぜそんな格安で引き受けたのか。じつは、落合は谷繁後に監督復帰を目論んでいる。GMとして赤字続きの球団を立て直せば、白井文吾オーナーから高評価を得ることは間違いない。ただ、中日新聞で落合を推すのは白井オーナーくらいで、しかも85歳と高齢。なんとかオーナーが球団にいる間に実績を作り、監督復帰へ有利な道を築こうとしている」(前出・デスク)

 

自分の野望のためには、利用できるものはなんでも利用する策士。”オレ流査定”が選手のモチベーションにどう影響するのか、谷繁元信新監督にとっても気が気ではない。

 

(週刊FLASH 2013年12月3日)

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