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中日・根尾昂 今季も不振…中日OBも呆れた「自己流の罠」! 東大級“頭の良さ”が成長を止めている

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.03.10 18:45 最終更新日:2022.03.10 18:49

中日・根尾昂 今季も不振…中日OBも呆れた「自己流の罠」! 東大級“頭の良さ”が成長を止めている

写真・産経新聞

 

 近い将来、球界を背負う存在になると期待された根尾昂(21)が悩んでいる。

 

 大阪桐蔭高時代は1年夏からベンチ入り。2年春から3年夏まで4季連続で甲子園大会出場を果たし、2年春、3年春、3年夏をショート、投手として優勝に大きく貢献した。その後、2018年のドラフトでは4球団が競合した末、中日に1位で入団した。

 

 

 また、野球以外でも注目を集めた一人だった。飛騨高山ボーイズの投手として最速145キロをマークしたのは中学校3年生のときだが、それだけではない。冬季競技の盛んな地で育っただけに、スキーの実力も一球品。全国スキー大会のアルペン回転で優勝するなど、アスリートとしてもずば抜けていた。さらに学業も優秀。中学までの成績はオール5。まさに文武両道を地で行く少年だった。

 

「両親が医者という家庭で育っているだけに、高校で大阪桐蔭に行かなければ、東大入学も確実だったと言われています。また、高校での成績も良く、プロ入りか医大を目指すかで真剣に悩んでいました」(中日担当記者)

 

 医者への夢を断ち切り、中日入りを決めたが、キャンプ前に足を怪我し、2軍からプロ野球人生をスタート。その後は1軍と2軍を行ったり来たりし、出場は1年めは2試合、2年めは9試合にとどまった。3年めの2021年は開幕1軍を獲得し、出場は72試合に増えたものの、打率.178、1本塁打、16打点と期待を大きく下回る結果となった。

 

 そして、「今季こそ!」と臨んだキャンプだったが、いまのところ首脳陣へのアピールは成功したとは言えない。

 

「今キャンプでは、立浪和義監督のもと、中村紀洋、森野将彦両打撃コーチが付きっ切りの指導をしていましたが、なかなか結果が出ません。その最大の要因は、じつは彼の“頭脳”だと言われています。

 

 彼は自分の打撃理論をしっかり持っていて、例えば両コーチの教えることが持論と違うと感じると、聞き流してしまう。頭の良さが成長を止めてしまっているとさえ言われています。その考えを捨てない限り、飛躍はないでしょう」(同前)

 

 スポーツ紙デスクも“自己流の理論”が足枷になっていると指摘する。

 

「根尾は昨シーズンを通して活躍できなかった理由に、自らの体力不足を挙げていました。でも、中日のあるOBは『そうではなく、自分は正しいと思っている打撃の始動がじつは間違っているから』と指摘していました。認識を改めないと、レギュラー獲得は難しいでしょう」

 

 痺れを切らした立浪監督は「あれこれ考える前に、バックスイングをしっかり取れ!」と、初歩的なアドバイスをする始末。

 

 根尾は、今年から思い入れのあるショートのポジションを捨て、より強肩を生かし打撃に専念できる外野手登録となった。逸材として鳴り物入りで入団した選手が、その力を発揮できずに球界を去ることは少なくない。根尾の岐路となるシーズンがもうすぐ始まる。

 

( SmartFLASH )

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