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里田まい メジャー妻へ球団が用意する“驚嘆のおもてなし”
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2014.02.20 07:00 最終更新日:2014.02.20 07:00
12日、田中将大(25)のメジャー第一声は「ハロー」の挨拶で始まった。グラウンドで闘うのはあくまでも選手だが、球団はもちろん、妻・里田まい(29)の献身的なサポートがなければ結果が出ないことも、また確かである。 なかでも、体が資本の野球選手にとって「食」は重要なポイントだ。里田まいが「フードマイスター」の資格を取って話題になったが、日本と米国では考え方に大きな違いがあるという。元カージナルス・田口壮夫人の田口恵美子さんと、元ドジャーズ・石井一久夫人の木佐彩子さんが現地での生活を明かしてくれた。 木佐「メジャーの奥さんのなかには夕食を作らない人も結構いるんですよね。なぜなら、試合の応援に来ているから。ある奥さんに、私は『(ホーム球場の)ロスでの試合では毎回夕食を作る』と言ったら、『あなたは彼のシェフ?そんな時間があるなら応援に来なさい』と言われたほどですから(笑)。クラブハウスには試合後、フルコースの豪華な夕食がバイキング形式で用意されるんです。そこで、旦那さんが奥さんのためにテイクアウトしているのにも驚かされましたね」 田口「選手の自宅には立派なキッチンがあるんですが、ほとんど使わない。なぜ?と聞くと、『汚れるから』ですからね」 メジャーでは「夫とともに妻も一緒に闘う」が大前提。だからこそ、数多く試合の応援に駆けつける。そんなとき、大いに役立ったのが日本の球場にはない「ファミリールーム」(子供を預ける部屋)の存在だった。 木佐「乳児用の部屋もあって、赤ちゃんを寝かせるベッドも数多くありました。年齢層に合わせた預かり方をしてくれるのが特徴。たとえば、ちょっと大きなお子さんように動物を連れてきて、『今日は動物とふれ合いましょう』とか、サーカスのお兄さんが来て、一緒に遊びましょうとか。試合終了後まで預かってもらえるので、パジャマ姿で来るお子さんも多くいましたね」 田口「試合が終わるのは、ちょうど子供が寝る時間だしね」 木佐「子供を預けた後、たまには『ワイフミーティングで観ましょう』となると、プライベートルームに集まって、食事をしながら応援してました。部屋には大きなテレビがいくつかあるので、ひとつは試合、ひとつは『アメリカンアイドルの番組を観よう』と(笑)」 田口「ファミリールームでは子供のご飯も食べさせてくれるんですが、これがちょっと……。もともと、米国では野菜を多く食べる文化という感じじゃないですからね。だいたい、チキンフィンガー(フライ)とフライドポテトが夕食ですね。で、野菜は?となればポテトがあるだろうと言うし、ケチャップもトマトだと(笑)」 木佐「至れり尽くせりのメジャーですが、契約の際、代理人にお願いしたのは子供の学校と病院です。とくに病院は重要で、24時間対応ができて、小児科のいい先生を紹介してほしいと強く希望しました」 田口「切実ですよね」 木佐「メジャーでは保険も違いますね」 田口「メジャーリーグ保険は、世界一の保険といわれているんです。とにかくメジャー在籍中に、歯でも内科系でもなんでも治してしまえと。その代わり向こうでは、保険代のために働いているといわれるくらい保険料がものすごく高い。それをメジャーは、球団が全部肩代わりしてくれる。それだけにスーパーカードでした。病院に電話するとまず、『保険は何?』と聞かれ、その内容によって対応がまったく違いますからね」 破格の好待遇といわれるヤンキースの“おもてなし”と妻との二人三脚で、マー君の挑戦が始まる。 (週刊FLASH 2014年3月4日号)
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