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センバツ甲子園「新2年生」には “怪物” が4人いる!注目度No.1の強打者は佐々木麟太郎

スポーツ 投稿日:2022.04.01 06:00FLASH編集部

センバツ甲子園「新2年生」には “怪物” が4人いる!注目度No.1の強打者は佐々木麟太郎

空振りも絵になる佐々木麟太郎(花巻東)

 

「今年センバツに出場している選手では、新2年生に注目しています。佐々木麟太郎、真鍋慧(けいた)、佐倉侠史朗(きょうしろう)、前田悠伍が超高校級のカルテットと言っていいでしょう」(セ・リーグ球団のスカウト

 

 なかでも特筆すべきは、大谷翔平(27)の母校である花巻東の佐々木だ。1年時に56本塁打を放ち、今後、清宮幸太郎の高校通算111本塁打の記録更新が期待されている(清宮の1年時は22本塁打)。今大会で注目度No.1の強打者だ。

 

 

「初戦で2三振を喫して敗退しましたが、その空振りもきれいなスイングなんです。すでに184cm、114kgという堂々たる体格も魅力ですし、2年後のドラフトでは1位指名は確実でしょう」(同前)

 

 188cm、89kgと、佐々木に体格でも負けていないのが真鍋だ。そのスケールから、“広陵のボンズ” と呼ばれる。

 

「一見、スイングに特徴がないというか、強い個性を感じない。ただ、ミートする技術は高校生離れしていて、プロでもある程度打率は維持できると思う。あと2年ありますし、成長が楽しみな選手。彼が将来的にはいちばん期待できるんじゃないか」(セ・リーグ在京球団のスカウト)

 

 打撃フォームは、西武の森友哉(26)、ヤクルトの村上宗隆(22)を参考にしているというのが九州国際大付の佐倉だ。

 

「高校時代の清宮と比べると、佐倉のほうがフルスイングに迫力がある。また清宮は高校時代に完成していましたが、佐倉はこれから。成長のためには全身を使って、ガムシャラな打ち方をする時期があってもいいと思う。いわば、みにくいアヒルの子時代とも言うべき、白鳥になるまでのおかしな羽の時期があるんです。妙なスイングをしたりとかね。

 

 佐倉はそういう時期でも楽しみだと思える選手ですね。投手で魅力的なのは、大阪桐蔭のエース前田。キレのあるストレートがいい。直球は最速145km/hですが、球速はまだまだ上がるでしょうし、サウスポーという点でも評価は高いでしょう」(同前)

 

■新2年生以外で名前が挙がったのは大野稼頭央と米田天翼

 

 新2年生以外で名前が挙がったのは、体全体を使ったパワフルな投法が持ち味の大島の大野稼頭央投手(3年)や、140km/h後半の速球で、佐々木から2三振を奪った市和歌山の米田天翼(つばさ)。米田は大会に入って評価を上げた。

 

「花巻東の選手は皆、彼の高めの速球に振り遅れていました。これはキレと伸びがあるからなんです。彼は変化球も多彩ですし、すべての球種が一級品に近い。

 

 1年先輩で、横浜DeNAに入団した小園健太にタイプも球種も全部そっくりなんです。まだ、彼本来の調子ではないと思いますので、夏に向かって完成度はさらに上がってくるでしょう」(パ・リーグ球団のスカウト)

 

■メジャーが注目した浦和学院のショート

 

 甲子園に集まるのは、日本球界のスカウトだけではない。多くの一流選手が海を渡る今、メジャー球団のスカウトたちも足を運んでいる。

 

 ただ、日本のスカウトの評価とは一線を画す。

 

「ア・リーグのある球団のスカウトから話を聞きましたが、『今回はあまりいい選手は見当たらない』といった感想でした。1回戦で出たホームランはわずか1本、140km/h以上を計測した投手も12人と昨年の半分以下で、全体的に力不足だ、と。

 

 これから確実に力をつけていくので、夏まで待たないと本当の評価はできないと言っていました」(スポーツライター)

 

 ナ・リーグのある球団のスカウトはもっと手厳しい。

 

「佐々木と佐倉は足が遅すぎます。これでは走者になった際、邪魔になってしまう。パワーはあるけど体のキレがないため、速いストレートに対応できていない。日本のスカウトは超高校級と言いますが、今のままでは、二軍では打てても一軍では通用しない。

 

 唯一気になったのが、浦和学院の遊撃手の金田優太。打撃が柔らかくパンチ力がある。すらっとしたアスリート体型で、潜在能力を感じます」

 

 高校生はいい意味で未完成。短期間で驚くほど成長する。ドラフト、そして入団後にどんな姿になるか楽しみだ。

 

写真・馬詰雅浩

 

( 週刊FLASH 2022年4月12日号 )

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