大谷翔平　開幕3カードを読み解くカギ…“お得意様” レンジャーズに「因縁の対戦相手」が

 

　昨季、本格二刀流を成し遂げて、MVPに輝いた大谷翔平。しかし、今季のキャンプインで彼が口にしたのは「もっと上を目指して」ーー。

 

　まだまだ倒さなければいけない “因縁の相手” がいる。開幕3カードの対戦相手について、MLB評論家・福島良一氏に話を聞いた。

 

●開幕1カードめ【VS. アストロズ】

 

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・2021年対戦成績
［打撃］ .250（68－17） 5HR 7打点
［投手］ 6.10（10回1/3）2先発 0勝 1敗

 

　投手・大谷にとって、同じア・リーグ西地区で唯一未勝利のチームだ。

 

「その要因は強力打線。主軸が抜けましたが、大谷がよく打たれているアルトゥーべ（昨季6打数4安打）、ブレグマン（昨季2打数2安打）は健在です。自身初となる開幕戦先発で勝利を挙げるためには、彼らをいかに抑えるかでしょう」
※以下、断わりのない発言は福島氏

 

●開幕2カードめ【VS. マーリンズ】

 

　2021年は未対戦。2017年オフにヤンキースのレジェンド、ジーター氏がCEOに就任後、最重要課題だったファームの再建に成功した（ジーター氏は今年2月に退任）。

 

「そこから育ったアルカンタラは昨季200イニング200奪三振を記録したエースです。右腕から繰り出される高速シンカーはMAX158km。左打者の大谷にとって速く外に逃げていくこの球は厄介なものになります」

 

●開幕3カードめ【VS. レンジャーズ】

 

・2021年対戦成績
［打撃］ .206（68－14） 3HR 10打点
［投手］ 2.86（22回）4先発 3勝 0敗

 

　昨季チーム別最多の3勝を挙げるなど、投手・大谷の “お得意様チーム” だったが、今季はまさしく因縁の相手が入団。

 

「600億円超の大補強をしたなかでも、ブルージェイズから来たセミエンは昨季、大谷とMVP争いをした大砲。それだけでなく、アスレチックス在籍時の2018年には、大谷が7回途中まで続けていた完全試合ペースを阻んだ打者でもあります」

 

( 週刊FLASH 2022年4月19日号 )