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稲村亜美、地球儀で世界の球場にひとっ飛び「今後の目標は始球式で全チーム制覇です!」

スポーツ 投稿日:2022.04.10 06:00FLASH編集部

稲村亜美、地球儀で世界の球場にひとっ飛び「今後の目標は始球式で全チーム制覇です!」

稲村亜美

 

「3年ほど前に、運気が上がるからと母が買ってきたんですけど……」

 

 軽く指で弾くと、クルクルと回転し、一瞬にして地球を旅したような気分になれる地球儀。これが、巨人・原辰徳監督をして「非の打ち所がないですね」と唸らせた、 “神スイング” 稲村亜美(26)の大切なものだ。

 

 

「運気が上がったのかどうかはビミョーですが(笑)、たまに手に取って、この国に行きたい。あっ、ここにも行ってみたい! と、あれこれ想像するのが楽しくて」

 

 ふだんは、自宅のテレビの横の棚に置いてあるので、いつもなんとなく視界の片隅にあるという地球儀が、コロナ禍の今、野球場に行きたくても行けない稲村の心を癒やしてくれているという。

 

「アメリカ、韓国、香港……地球儀を見ながら、この国のご飯は美味しかったなとか、いろんなことを思い出して。もう一度行ってみたい国ですか? う~ん、また台湾で始球式をさせてもらいたいというのもありますけど……住んでみたいのは、オーストラリアですね」

 

 野球が大好きという稲村らしく、野球の盛んな国の名前が次々と口から溢れ出る。

 

「でもコロナ禍の影響で、昨年球場に行けたのは片手で数えられるほど。毎年キャンプめぐりから始まって、ドキドキしながら開幕を待っていたのに、今はそれができない。やっぱり寂しいですね」

 

 コロナ禍で揺れた2年をそう振り返る。でも、球場に行けない代わりに、テレビ観戦という新しい楽しみを見つけたという。

 

「野球の醍醐味を味わうには、ライブがいちばんというのは変わりません。でも、解説者の方の話を聞きながら一球一球に目を凝らして、じっくり見るのも案外楽しくて」

 

 どんな状況になっても、気持ちはいつも前を向いていたいーー。感染対策に気を配りながら、理想の体型を目指して、週4回のジムに加え、週2でプールにも通い始めた。

 

「油断すると、すぐに太っちゃうので(笑)。いつでも、自分を好きな自分でいたい。大切なのは、体重じゃなくて見た目。今はまだ理想の50%ぐらいですけどね(笑)」

 

■始球式のオファーを待つのは巨人と広島

 

 ゴルフ、自転車……と活動の幅を広げ、昨年10月にはTBSラジオ『NCPグループゆいごんの窓口presents稲村亜美の相続相談フルスイング!』をスタートさせた。

 

「最初は、相続!? それって……何? という感じだったんですけどね(苦笑)。知れば知るほどおもしろくなるし、将来役に立ちそうで。番組と一緒に成長していっているという感じですね」

 

 それでも、やっぱりベースとなるのは野球! 今年新たに加わった新人選手、FA、トレード、外国人選手の情報をしっかりキャッチし、戦力分析に抜かりはない。

 

「今年注目しているのは、立浪和義新監督になった中日ドラゴンズです。横浜DeNA戦でプロ第1号ホームランを打った新人の鵜飼航丞(うかいこうすけ)選手は、大注目の一人。ともにドラフト1位で大阪桐蔭出身の根尾昂(あきら)選手と、東邦高校出身の石川昂弥(たかや)選手にも期待しています!」

 

ーーほかには?

 

「新庄剛志監督の日本ハムファイターズですね。オフの話題を独り占めにした新庄監督が、どんな野球を見せてくれるのか!? ドキドキ、ワクワクしながら見守りたいと思っています」

 

 特定の推し球団は持たず、12球団をフラットに応援するのが稲村のスタイル。これまで、10球団で始球式の大役を務めている。

 

「すごくありがたいし、嬉しいんですけど、毎回これまでの人生では味わったことのない緊張感があって。野球のメインはあくまで試合なので、進行を妨げないようにと思えば思うほど、頭の中が真っ白になっていって……」

 

 理想はさっとマウンドに立ち、さっと投げて、さっとマウンドを降りること。

 

「球速が100km/hを超えて、キャッチャーが捕れるところに投げられたらもう花丸です」

 

 これまで、もっとも相性のよかったマウンドは甲子園球場。その反対は……。

 

「ナゴヤドーム(現バンテリンドームナゴヤ)です。ドームはマウンドがとても硬くて。しっかりスパイクで噛まないと、滑っちゃう感じでした。私はスニーカーだったので、とにかく滑って転ばないようにと思いながら、恐る恐る投げていました(笑)」

 

 背番号1を背負い、彼女が初めてマウンドに立ったのは、2015年9月15日、ヤクルトスワローズの神宮球場。2球団め、背番号2で登場したのは、2016年4月5日の西武ライオンズの西武ドーム(現ベルーナドーム)。

 

 そこからこれまで10球団を制覇し、コンプリート達成の偉業(?)までマジック2。残るは、広島と巨人のみとなっている。

 

「今年中に達成したいという気持ちはあるんですけど…こればっかりは、私の力ではどうにもならなくて。私の夢をかなえてくださいと、お願いするしかないですね」

 

“神スイング” から “始球式の女王” へ。今シーズン、広島、巨人からオファーが届くか!?

 

いなむらあみ
1996年1月13日生まれ 東京都出身 2015年、トヨタ自動車のCM「G’s Baseball Party」の中で、OL風のスーツ姿で見せた豪快なスイングが「神スイング」と称賛される。最新ニュースは、浅井企画HP、インスタ、Twitterで随時更新中

 

写真・中村功
取材&文・工藤晋

 

( 週刊FLASH 2022年4月19日号 )

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