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遠藤 角界新アイドルの「妹に泣かされた優しき少年時代」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2014.03.14 07:00 最終更新日:2014.03.14 07:00

石川県の能登空港から車で南下すること約20分。期待の星・遠藤の出身地である穴水町では、いたるところに彼の等身大パネル、横断幕が飾られ、家々の壁には先場所の敢闘賞受賞を知らせる速報が貼られている。近年は過疎化に悩まされていた穴水町だが、今回の遠藤の快進撃のニュースに、町全体が大フィーバーに包まれている。 「去年の8月に会を立ち上げたときは入会者はたったの1名。それが今年の2月末には570人あまりに増えました。三月場所はもちろん、五月場所の観覧ツアーの予定もすでに組んであります」(地元穴水町を中心とした「追手風・遠藤穴水後援会」の担当者) もともと、穴水町は昔から相撲が盛んな土地柄で、明治以降では大江山、清恵波、そして遠藤の師匠である大翔山(現・追手風親方)の3人が幕内入りを果たしている。「穴水少年相撲教室」というスポーツ少年団もあり、遠藤は小学1年生のとき、「心身を鍛えてもらいたい」という父の希望で町営相撲場に通うことになった。だが「とにかく最初は嫌だった」と、本人が語っているとおり、もともと勝負ごとを好む気性の持ち主ではなかったようだ。 「(遠藤)聖大くんには3歳下に妹がいるのですが、学校でその妹に泣かされていたのを覚えてます(笑)。それぐらい気がやさしかったですね。私たちの学年は13人しかいなかったから6年間ずっとクラスが一緒でしたが、怒っているのを一度も見たことがありません。おうちで飼っているダックスフントをとてもかわいがっていました」(小学校の同級生) そんな遠藤の転機となったのが朝青龍の存在だ。テレビ中継で気迫のある取組を目にし、相撲自体に興味を覚えはじめる。さらに北陸巡業に来た朝青龍に声をかけられ、憧れから目標に。その後は中学・高校・大学ともに全国大会に出場し、大学4年時にアマチュア横綱・国体横綱の2タイトルを獲得。幕下付出デビューから1年で前頭筆頭まで駆け上がった。 「彼はお酒が飲めないわけじゃないのですが、いつもウーロン茶しか口にしません。体調管理にすごく気を使っているのでしょうね」(遠藤家と親交のある穴水町内の寿司店店主) 今場所は初めてすべての上位陣と対決している遠藤。久々に現れた「優等生力士」が荒れる春場所の主役となる――。 (週刊FLASH 2014年3月25日号)
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