スポーツ
斎藤佑樹氏 第二の人生“本命”だった「スポーツキャスター」の席はいまだなし…本人が感じた“距離感”
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.11 21:05 最終更新日:2022.05.11 21:06
2022年のプロ野球が開幕して1カ月以上がたった。
昨季限りで引退した選手たちが、次の人生へのスタートを切り始めているが、元日本ハムファイターズの斎藤佑樹氏(33)もその一人だ。
2006年の夏の甲子園では西東京代表・早稲田実業のエースとして、優勝投手に。早稲田大学進学後も日本一に輝くなど、順風満帆の野球人生を歩む中、2011年に日本ハムに入団した。
【関連記事:斎藤佑樹 松坂大輔もまだなのに…球団が“引退試合”開催を最速で決めた“当然の理由”】
以降、11年間のプロ野球選手生活を歩んだ――。
プロ野球では、通算15勝26敗と、期待通りの活躍とはいかなかったかもしれない。しかし、斎藤氏は抜群の知名度により、引退表明当初からセカンドキャリアの行く末に大きな注目が集まっていた。
「野球解説者はもちろんのこと、タレント、政治家転身なんていう話も飛び交いました。しかし、なかでも“本命”と有力視されていたのは、スポーツキャスターだったんです。
ほとんどのテレビ局が獲得に動いたと言われていますが、なかでも積極的だったのが、テレビ朝日といわれていました。
同局は系列局が制作する『熱闘甲子園』という看板番組があり、甲子園優勝投手の斎藤さんにはぴったりでしたからね。そして『報道ステーション』にも、スポーツキャスター枠がありますから」(芸能記者)
しかし4月3日、『熱闘甲子園』には、2022年も古田敦也氏(56)が引き続き出演することが発表された。
斎藤氏の引退後の露出は、CM出演や、各地の野球・ソフトボール会場への訪問活動がほとんどになっている。
「じつは、古田さんが野球日本代表『侍ジャパン』次期監督の有力候補だ、という噂が流れたんです。
そのときに『古田さんの監督就任後は斎藤さんに出演してもらいたい』と動いていたようです。ところが、侍ジャパンの監督には栗山英樹さんが就任しました。
加えて古田さんは、知識を交えたプレーの解説に定評があり、また『報道ステーション』に出ている解説陣の評判もよく、斎藤さんの出演がなくなったようです」(日本ハム担当記者)
一方で、スポーツ紙デスクは「斎藤さん自身の側にも、キャスターや解説者に難色があった」と話す。
「たしかに知名度はありますが、自分自身がプロで実績を残していないことを、斎藤さんは認識しています。
そうしたことで批判の声が上がることも、よくわかっていたのでしょう。周囲には『自分が解説をするには説得力がない』と言っていたようです」
2月の日本ハムキャンプでも、彼の決心を強める出来事があった。
「名護市でおこなわれた古巣のキャンプを視察に行ったのですが、このとき、フリー打撃で斎藤さんが“登板”したんです。
話題作りの一面もあったと思います。さらに日本ハムが“新庄フィーバー”の真っ只中の出来事といういこともあり、翌日のスポーツ紙やスポーツニュースでは、大きく取り扱わられると思われていました。しかし、実際はそこまで話題になりませんでした。
彼は、もともと“学”があるし、考えて野球をやってきた人間。現場でも距離感を感じたし、『自分が活躍する場はここではない』と思ったようです」(同前)
こうした苦心とは反対に、2021年12月に立ち上げた「株式会社斎藤佑樹」は軌道に乗っている。
企業からの案件の依頼も多く、今後もさまざまな活動に携わっていくことになりそうだ。そして、同時に“入社希望”のメールが500件以上あったことも、斎藤氏が自ら明かしている。
斎藤氏はことあるごとに「将来の夢、目標は野球場作り。それも米国のように野球だけでなく、子供たちがいろんなイベントに参加できるようなボールパークのようなもの」と語ってきた。
しばらくは表舞台から離れ、裏方の仕事が主戦場になるようだ。
( SmartFLASH )