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大谷翔平 今期で増え続ける「新ルーティン」の数々…紫色のガム、バットに心肺蘇生、“夜遊び”ビリヤードも

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.25 16:00 最終更新日:2022.05.25 16:00

大谷翔平 今期で増え続ける「新ルーティン」の数々…紫色のガム、バットに心肺蘇生、“夜遊び”ビリヤードも

バットにキスする大谷(写真・アフロ)

 

「これがゴールではないし、もっと上を目指したい」

 

 昨季、大谷翔平(27)が満票でア・リーグMVPを獲得した際のコメントだ。

 

 そして今季、その言葉どおり、大谷は大車輪の活躍を見せている。股関節痛で1試合欠場しただけで5月20日現在、41試合中40試合に出場。現在、ア・リーグでは最多出場タイだ(日時はすべて現地時間)。

 

 

「試合に際して、大谷がいちばん大切にしているのが毎日のルーティンです。昨季までも、試合前は重さの違うカラーボールを壁当てしたり、仲のいいデビッド・フレッチャーとキャッチボールをしたり、グラウンドに左足から入ったり、ホーム付近のゴミを拾ったりとさまざまでした」(現地記者)

 

 ところが、今季はそのルーティンが増えているというのだ。

 

「フレッチャーが怪我で故障者リスト入りしたため、試合前のキャッチボールの相手は長髪、ヒゲがトレードマークのブランドン・マーシュに代わっています。大谷のほうが3つ年上で、イジり役です。大谷がマーシュに教えたじゃんけんで、負けたほうがダッシュするという賭けは、試合前によく見られる光景です」(同前)

 

 試合直前にも新たな試みが見られる。ベンチ内に置いてあるさまざまな飲食物も、今季は気に留めるようになった。

 

「強打の外野手、テイラー・ウォードから紫色のガムを受け取るのが試合前の儀式のようです。ナインとの仲もさらに深まったようで、5月9日の試合前にはガムが大量に入ったバケツを持ち歩き、ナインに配っていた姿が印象的でした」(スポーツ紙記者)

 

 5月15日にメジャー通算101号を打った後には、ビスケットを頬張り、笑顔を浮かべた大谷。調子を上げ、ホームラン後のルーティンを見られる機会も増えてきた。

 

「今季の大谷はホームランを打つと、三塁を回る際にフィル・ネビンコーチと右手でハイタッチの構えをしつつ、通り過ぎる直前でバックハンドタッチし、2人でポーズを決めることが決まりです」(同前)

 

 不調時のルーティンも用意されている。「もっと打ってくれよ!」とばかりにバットに“心肺蘇生”をしたり、口づけをする姿はもはや今季の恒例だ。

 

 そして、ネットで話題になったのが口元にうっすらヒゲを生やしたこと。昨年8月19日に無精髭姿で登場し、“ヒゲ谷さん”がSNSで注目ワードになったが、打撃が復調するといつの間にか剃られていた。そして今季も序盤戦でノーアーチが続くなかで“ヒゲ谷さん”が登場。その後は、剃ったり伸ばしたりが続いている。

 

 試合後のルーティンも見えてきた。前出の現地記者が語る。

 

「本拠地での試合のあと、最近はロッカールーム内にあるミニ・ビリヤード台で、水原一平通訳やナインらと、1時間以上もバンパープールというゲームに興じているようです。気になる腕前ですが、大負けしない程度だそう(笑)。会話はすべて英語が決まりで、大谷選手にとって英会話の勉強にもなっています」

 

 選手にとってのルーティンの大切さをメジャーリーグ評論家の福島良一氏が解説する。

 

「イチローは毎朝カレーを食べ、誰よりも早くグラウンドに来て筋トレをやっていました。かつて5回の首位打者に輝いたウェイド・ボッグスは、必ず鶏料理を食べて試合に臨みました。そのため、あだ名は“チキンマン”。また、彼はナイターのとき、19時17分にダッシュ練習をおこなうことで有名でしたが、ホームチームは彼のリズムを崩そうと、19時16分になると時計の針を2分進めたそうです。メジャーでは一流選手ほどルーティンを大事にしています」

 

 ダルビッシュ有(35)は初回の投球前にグラブで左右のスパイクに触れ、体を捻る動きをNPB時代から続けているが、大谷の場合、日々新しいルーティンが生まれている。

 

 同じ動作を繰り返すことで生まれる安心感や自信。それを積み重ねていくうちに、前人未到の「10勝&50本塁打」が見えてくる。

 

( 週刊FLASH 2022年6月7日号 )

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