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帰ってきた「朝乃山」幕内復帰は2023年三月場所か…“処分の先輩” 朝青龍からもエール
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.27 15:37 最終更新日:2022.05.27 15:41
5月26日、元横綱・朝青龍がツイッターに投稿した文章が話題を呼んでいる。
《来場所だ!長かったでしょう? 2場所停止半年の処分受けた先輩として、いよいよプッシュしろ 朝乃山君!待っているぞ》
朝乃山にとって、朝青龍は高砂部屋の先輩であり、相撲協会から出場処分を受けたという意味でも先輩になる。
朝乃山は、2021年、緊急事態宣言中にキャバクラを訪れていたことが発覚。相撲協会の「新型コロナウィルス感染症対応ガイドライン」違反により、6場所の出場停止という厳罰が下された。七月場所(名古屋、7月10日初日)で1年ぶりの復帰となる。
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「6場所の出場停止は、きわめて厳しい処分です。2020年に同様の問題を起こした阿炎は、3場所の出場停止。また、外出禁止期間に繰り返し、妻以外の女性と会っていた竜電も、2021年に3場所の出場停止処分を受けています。
朝乃山は、協会の調査に対し虚偽の報告をしたことでこれだけの処分になってしまったわけですが、女性トラブルのあった竜電と比べても、『処分が重すぎる』という関係者は多い」(相撲ライター)
番付上、出場停止は休場と同じ扱いであり、休みは負けと同じことになる。つまり、朝乃山は1年間、すべて負け続けたという扱いだ。
大関だった番付は、2021年九月場所で関脇に降格、2022年一月場所で十両、三月場所で幕下になった。ようやく復帰できる七月場所は、幕下よりさらに下の、三段目で相撲を取ることになる。
「七月場所は、おそらく三段目の中あたりの番付になるでしょう。1年間の休場明けとはいえ、ケガで休んでいたわけでもなく、三段目では力が違いすぎます。全勝優勝で、九月場所は幕下に番付を上げることが濃厚です。
もし九月場所の番付が幕下15枚目以内で、全勝優勝すれば、十一月場所は十両に上がります。そうならなくても、2023年一月場所には十両でしょう。
十両でも、朝乃山の相撲ぶりを見ると、取りこぼしはほとんどないでしょうから、一場所で十両を通過。幕内復帰は2023年三月場所が濃厚ではないでしょうか」(同)
2023年三月場所の時点で、朝乃山は29歳。大関の地位まで戻るには、さらに何場所か必要だ。25歳で大関に昇進したときには「横綱候補」といわれた逸材だが、「遠回り」というには、あまりにも過酷な道のりといえよう。
「朝乃山は2021年、処分が決まった直後に祖父を亡くしています。さらに、8月にはお父さんも亡くなってしまったんです。大変なショックを受けていましたが、お父さんのためにも再起を決意し、休場中もがむしゃらに稽古を続けてきました。復帰が楽しみです」(同)
SNSでも、応援する声が多い。
《朝乃山、最短で這い上がってこい!》
《次の横綱候補、朝乃山しかいないと思ってるから、切実に戻ってきてほしい。たのむわ、ほんと》
《出場停止1年は、ちょっと異常だと思ってましたけど、朝乃山関は、横綱になれる大関だと思ってますんで、ここから照ノ富士関みたいな大逆襲を楽しみにしてます》
恵まれた体から「富山の人間山脈」の異名を取る朝乃山の、復帰の道に注目だ。
( SmartFLASH )