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大谷沈黙でエンゼルス地獄の9連敗…プレーオフ進出の可能性「ゼロではない」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.04 12:53 最終更新日:2022.06.05 11:22

大谷沈黙でエンゼルス地獄の9連敗…プレーオフ進出の可能性「ゼロではない」

期待がかかる大谷(6月3日、写真:AP/アフロ)

 

 日本時間6月4日、フィリーズと対戦し0対10で敗れたLAエンゼルス大谷翔平は2番DHで出場したが、3打数ノーヒット。エンゼルスは5月26日以降勝ち星がなく、これで9連敗となった。

 

 エンゼルスは、6月に入ってからの4試合で得点がわずかに3。大谷も9連敗中は28打数4安打で、打率1割4分3厘。大谷だけではないが、打撃の不振がチーム低迷の原因だ。

 

 

 エンゼルスはこれで27勝26敗。最大「10」あった貯金も、いよいよ残り「1」に。ア・リーグ西地区では2位ながら、首位を快走するアストロズには7.5ゲーム差の大差をつけられている。

 

 5日のフィリーズ戦で負けると10連敗となり、チームの貯金も底をつく。

 

 エンゼルスが2014年以来となるポストシーズン進出を狙うには、是が非でも負けられないゲームとなる。

 

 シーズンで10連敗以上を記録したチームは、ポストシーズン進出がほぼ絶望的となるからだ。

 

 だが、「ほぼ」というからには例外がある。長い歴史を誇るメジャーリーグ、10連敗というのは珍しくないが、それでもポストシーズンに進出した例が3つだけ存在するのだ。

 

 そのひとつめが、1951年のニューヨーク・ジャイアンツ(現サンフランシスコ・ジャイアンツ)。4月19日から29日にかけて10連敗している。しかしその後に盛り返し、8月には16連勝を記録。終わってみればシーズン98勝59敗でリーグ優勝。ワールド・シリーズに進出している。

 

 2つめは、1982年のアトランタ・ブレーブス。8月3日から13日にかけて、なんと11連敗。7月末からの21試合で19敗という大不振に陥っていたが、その後、劇的に復活。15試合で13勝をあげるという快進撃で、シーズン成績は89勝73敗。見事、地区優勝を果たしている。

 

 3つめは2017年のロサンゼルス・ドジャース。9月に11連敗したが、それ以前に50を超える貯金があったため、104勝58敗で余裕のプレーオフ進出。ワールド・シリーズまで勝ち進んだ。

 

 メジャーリーグ史上、わずか3例しかない、10連敗からのポストシーズン進出。まだ10連敗したわけではないが、エンゼルスにとっては厳しい現実だ。

 

 ちなみに、エンゼルスの連敗記録は「13」。1988年9月19日から翌年4月4日にかけてのもので、1988年のチーム成績は75勝87敗、ア・リーグ西地区で4位だった。

 

 エンゼルス浮上のカギは、大谷翔平のバットが握っている。

 

( SmartFLASH )

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