スポーツ
久保建英、超絶スランプでも日本代表を外せない裏事情…鍵を握るのはアディダス社
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.09 06:00 最終更新日:2022.06.09 06:00
久保建英(21)の絶不調が止まらない。
欧州チャンピオンズリーグを制したレアル・マドリード(スペイン)の、来季に向けた構想が表面化してきた。ブラジル代表トリオのFWビニシウス(21)、FWロドリゴ(21)、DFミリタン(24)が来年1月まで外国籍選手として登録される見通しだという。同国のスポーツ紙「マルカ」が伝えている。
【関連記事:久保建英、次期サッカー界エースが“冷遇”の理由「坊やだからさ!」】
これにともない、レアルの所属選手ながら、マジョルカ(スペイン)にレンタルされていた久保建英(21)は、来季でのレアル復帰が絶望的となった。
今季の出だしは好調だった。もっとも得意とする右MFやトップ下で、マジョルカを引っ張っていた。しかし、レアル戦で皮肉にも右膝を負傷。長期欠場に追い込まれた。
復帰後は途中出場が続き、並行してマジョルカも順位を下げていく。2部降格を免れるため、元日本代表監督だったアギーレが新監督に就任すると、守備的布陣もあいまって、ベンチを温める日々が続いた。残留には勝利が絶対条件だった最終戦でも、ついに出番はなかった。
さらに深刻な事情をサッカー専門ライターが明かす。
「久保の進退が懸念されているのは、レアルだけでなく、日本代表でも同様なのです。6月の代表戦4試合のため、森保監督は28人を招集しています。いつもより多く集めた理由は、カタールW杯が従来の登録数23人から26人に増える可能性があるからです。
よほどのことがない限り、カタールW杯のメンバーは、このなかから選ばれると思います。なので外れるのは2人。1枠はGKなので、フィールドプレーヤーは1人。現時点でもっとも有力なのが、まさに久保なのです。
日本代表では右MFで起用されることが多いのですが、ファーストチョイスは伊東純也。続いて堂安律で、久保は3番めです。
それだけに途中出場となったパラグアイ戦ではアピールしたいところでしたが、気持ちが空回りしたのか、独りよがりのプレーが目立ち、効果的なプレーを見せることができなかった。
ブラジル戦でも伊藤に代わってピッチに入ったのは堂安。久保にはお呼びがかかりませんでした」
こうした現状を「ヒヤヒヤしながら見守っている人たちがいる」と前出のライターが続ける。
「日本サッカー協会の大スポンサーであるアディダス社が気を揉んでいます。社としては、当然、1人でも多くアディダスのスパイクを履いた選手にカタールW杯に出場してほしい。
そのなかでも、契約選手の久保には、スペインでの活躍もあり、もっとも期待していたのです。現在の不調についてかなり心配しているようです」
振り返ること2002年日韓共催W杯。
同大会に向けた日本代表でエース番号10を背負っていたのは、中村俊輔だった。もちろんアディダスの契約選手であり、渋谷の駅前にはアディダスのユニホームに身を包んだ彼の大型ポスターが飾られていた。
ところが、直前に代表から外されると、この決定に大スポンサーであるアディダスが激怒したと報じられた。真偽のほどは定かではないが、それから20年。日本代表とアディダス社の間に、またも何らかの摩擦が生まれてしまうのか――。
( SmartFLASH )